日本語が通じない土地で、「落語」は伝わるのか…?
柳家喬太郎が”落語未開の地”で見てきたこと全記録
「なんか、コペンハーゲンって東葉勝田台みたいだね」
人気落語家・柳家喬太郎が二ツ目の春風亭正太郎とともにデンマーク、アイルランド、英国、アイスランドをまわった落語ツアー。
「言葉の響きや語りのリズムを含めて“落語”のすべてを伝えたい!」という思いから、編み出された独自のスタイル「完全字幕らくご」を引っさげ、日本の伝統芸能はどう受けとめられるのか、どう伝えるべきかに向き合ったユニークな道中記です。
公演中や、現地の学生らとの異文化交流の様子、美しい欧州の街並みなどの写真も多数収録!
☆書き下ろしの『寝床』『うどんや』『反対俥』のあらすじを掲載
メディア掲載
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J-WAVE DIALOGUE RADIO IN THE DARKに、柳家喬太郎さんがゲスト出演されました!
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読売新聞 2019年6月9日号で、書評が掲載されました!(評者:鈴木洋仁さん)
「本書は、道中の写真を数多く収める。そのさまざまな表情が、落語という芸の底知れなさを、何よりも雄弁に語っている。」2019.06.09 -
タワーレコード intoxicateで、本書が紹介されました!
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福井新聞、河北新報、中國新聞、埼玉新聞、岩手日報等で、柳家喬太郎さんのインタビューが掲載されました!
「出ばやしが鳴ったら誰も助けてくれない、やるしかない。一昨年、苦手な海外公演の旅は、出発の成田空港で出ばやしが聞こえました」 -
なごみ 2019年6月号で紹介されました!
「言葉は通じずとも声色と身振りで心情の機微を伝える様子に落語の力を実感する」2019.06.01 -
夕刊フジ 2019年5月25日号で、柳家喬太郎さんのインタビューが掲載されました!
笑いのツボは世界共通? 海外嫌いの噺家が欧州へ…12日間の珍道中2019.05.25 -
毎日新聞 2019年5月19日号 朝刊「今週の本棚」で、柳家喬太郎さんのインタビューが掲載されました!
国境越えても変わらぬ人の心2019.05.19 -
しんぶん赤旗 2019年5月13日号「月曜インタビュー」で、柳家喬太郎さんのインタビューが掲載されました!
国を超えて共感呼んだ 日本の庶民の喜怒哀楽2019.05.13 -
読売新聞 2019年3月30日号 朝刊で紹介されました!
[週刊エンタメ]RAKUGO 世界進出2019.03.30
2017年11月14日。
僕、柳家喬太郎にとって初めての海外。
出発の朝。不安だらけな気持ちです。
まさか自分がヨーロッパにまで行くことになろうとは。
この旅、うまく行くのだろうか。
海外で僕の落語は受け入れられるのか。
(本文「第1章 デンマーク」より)
刊行記念イベント
『柳家喬太郎のヨーロッパ落語道中記』ヒット記念
柳家喬太郎 トーク&サイン会
あれから、1年半。
日時:7/27(土)19:00〜20:30
場所:池袋コミュニティ・カレッジ
ご予約はこちら ※終了しました
目次
はじめに
第1章 デンマーク
成田空港の出発ロビー/コペンハーゲン空港で一服/デンマークの車窓から/オーフス到着/朝のシャレ散歩/オーフス大学での落語公演/初の海外公演を振り返る/打ち上げでのサプライズ/さよならデンマーク
第2章 アイルランド
ダブリン空港の入国審査/ティル先生との出会い/極上のB&B/港町の幽霊/コーブのアイリッシュパブ/朝の幽霊/ブラーニー城の難所/初回の落語ワークショップ/高座の下見/コーク大学での落語公演/同じ人間として/ダブリン行きバスで/アイルランドの花色木綿/朝の珍事
第3章 英国
名門ケンブリッジ大学探訪/地名とカレッジ制の由来/ニュートンのリンゴの木/学生寮への招待/夕闇の中の孤独/迷子と探偵/夕食での会話/ケンブリッジの『船徳』/ケンブリッジの『寝床』/ケンブリッジ大学での落語公演/ケンブリッジの別れ
第4章 アイスランド
最北端の首都レイキャビック/オーロラを求めて/大自然のゴールデンサークル/北極圏の雑感/アイスランド大使公邸晩餐会/アイスランド大学での落語公演/春風亭正太郎という男/ささやかな打ち上げ/腕時計のこと/帰国直後の発見
おわりに
プロフィール
柳家喬太郎(やなぎや・きょうたろう)
落語家。1963年東京生まれ。
日本大学商学部卒業後、書店勤務を経て89年に柳家さん喬に入門。前座名は「さん坊」。93年、二ツ目に昇進し、喬太郎と改名。2000年、真打昇進。
01年彩の国落語大賞、05〜07年国立演芸場花形演芸会大賞、06年芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)ほか。
聞き書き・構成:馬場憲一
写真:武藤奈緒美