心から描くために。
あなた自身のイメージを生み出すための、
「描く、遊ぶ、生きる」の自由帳。
欧米各国で愛されるロングセラー・シリーズ
【 保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)特別寄稿収録 】
HOW TO SEEシリーズは「よりよく描きたい」全ての人のためのドローイング・シリーズです。各巻のテーマにもとづいて、シンプルなエクササイズが紹介されており、実際に手を動かすことを通じて、制作のインスピレーションを得るとともに、イメージを形にする力=ビジュアル・シンキングの方法を学ぶことができます。
第4弾『学ばないドローイング』は、「絵の専門教育を受けてない人たちが描くこと」をテーマに、従来のデッサンではないやり方で、生き生きと描く方法を学びます。
子供たちやアウトサイダー・アーティストの作品に着目し、小学校の図工の授業の経験や「太陽は赤」といったすりこみでこりかたまった価値観から解き放たれ、ドローイングを「リセット」してみましょう。
自分らしく自由に描くとは何か? それを探求することで、「描く」ことの創造性に気付かされるはずです。 また、最終的に出来上がる作品ではなく、描く過程での楽しみに焦点を当て、そこから新たなインスピレーションを得ることを提唱します。
「うまくできない」ことを理由に描くことをやめてしまった人。
ビジュアル・シンキングを身につけたい人。
クリエイティブな発想のヒントを得たい人。
現代アートにチャレンジしてみたい人のために。
あなた自身のイメージを生み出すための、「描く、遊ぶ、生きる」の自由帳です。
目次
まえがき
イントロダクション
1 あなたと私
2 私と私たち
3 私と世界
4 部分と全体
5 同じものと違うもの
6 物と顔
7 生と死
8 静止と運動
9 内と外
10 感情と理性
11 パラドックスと論理
12 子供のドローイングと大人の願望
13 誤ったことと正しいこと
14 判断と距離
15 夢と現実
16 イメージと言葉
17 肖像とカリカチュア
18 価値とその変化
19 繰り返しとバリエーション
20 平凡さと創造性
21 過去と未来
22 恥じらいとずうずうしさ
「アルバム・ブリュット」を作るために
日本語版特別寄稿:保坂健二朗
「ドローイングは自由なのか?」
プロフィール
[著]
ピーター・ジェニー(Peter Jenny)
スイス連邦チューリッヒ工科大学名誉教授、専門はビジュアルデザイン。デザインやビジュアル・シンキングについて論じた数多くの著作があり、ドローイングの技術だけでなく、ビジュアル・イマジネーションの楽しみを教える本を多数執筆している。本シリーズは2001年よりドイツ語版・英語版・スペイン語版・ポルトガル語版が刊行され、多くの読者に楽しまれている。
[訳]
石田友里(いしだ・ゆり)
広島県生まれ。東京芸術大学美術学部芸術学科卒業後、京都大学大学院人間・環境学研究科に在籍。2014-2015年、オランダのライデン大学に留学、西洋美術史を学ぶ。
[日本語版特別寄稿]
保坂健二朗(ほさか・けんじろう)
1976年生まれ。東京国立近代美術館主任研究員。慶應義塾大学大学院修士課程修了。企画した展覧会に「建築はどこにあるの?」(2010年)、「フランシス・ベーコン展」(2013年)など。共著・監修に『アール・ブリュット アート 日本』(平凡社、2013年)など。