38人のアーティストが考える、
「つくること」と「生きること」。
クリエーションが困難な時代にあって、アーティストは、なぜ、それでもなおつくり続けるのか? 報われることもなかなか難しく、理不尽なことも多いであろう不安定な道をなぜ歩いて行くのか?
いま、活躍している当代のアーティスト38人に、3つの質問を投げかけました。
「なぜつくるのですか?」
「なぜその道を進むのですか?」
「その先には何が見えますか?」
本書は、その問いにアーティストが真摯に対峙し、これまでの自らの経歴をあらためて整理し、思考し、紡ぎ出した、アーティストの精神に深く寄り添う言葉を集めました。それらの言葉は、アーティストたちの日々の創作活動への心構えや、クリエーションの思想/思考を、浮かび上がらせるものです。アーティストだけでなく、すべての「社会で働いて生きている人たち」にも、切実に、強く訴える、知恵と勇気が詰まった1冊です。
■現代アート、絵画、彫刻、写真、映像、建築、ファッション、演劇など、幅広い分野から執筆
■「アーティストたちの人生を動かした4つの〇〇(本、映画、音楽、美術作品、人物、ものごと、etc.」合計142本を開陳
まだ誰も見たことがない造形物を可視化したり、誰も到達したことがない体感を具現化させることができると信じ、これからの「未来をつくる」ことに懸命な彼ら/彼女ら。アーティストの手から生み出された、いわく言いがたいものにこそ、現在と地続きのリアリティが凝縮されているのではないか。
──編者による「はじめに」より
プロフィール
[編者]
野崎武夫(のざき・たけお)
上智大学文学部哲学科卒業。美術出版社に勤務の後フリーランス。主に『美術手帖』『季刊インターコミュニケーション』『エスクァイア日本版』などの編集、および『store』(光琳社出版)や『Luca』(エスクァイアマガジンジャパン)の創刊業務を担当。訳書には『アーティストのためのハンドブック』(フィルムアート社)、『美術をめぐる旅ガイド』(メディアファクトリー)がある。明治学院大学非常勤講師。
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