芸術は野蛮か、崇高か。ナチ党首になった貧乏画家ヒトラー、サディスティックな扇動家ダリ、殺人事件を犯したカラヴァッジォ。暴力と表現の深層に、3人の個性的な人間の生き方を通して迫る挑発的評伝。
目次
(1) わが芸術闘争 —- アドルフ・ヒトラー
父子 ウィーンの三文絵描き ナチ幻想都市 近代美術絶滅作戦
(2) 美は残酷にあり —- サルヴァドール・ダリ
身投げ考 美食のすすめ 人心撹乱 光芒シュルレアリスム ファッションの貴公子 パリ大芝居
(3) 殺しと画聖と —- カラヴァッジオ
無頼漢作家 麗しのバッカス 聖者の殉教 街角での暴力 バッラコルダ殺人事件 南イタリア逃避行