コンテンポラリーダンスからジェンダー間の差別のない動き、障害者同士の動きに至るまで、ダンス人間学へ向かう新ダンスの手法。ふれあいと即興。コンテンポラリーダンスに衝撃をあたえた文化変革への身体技法。
目次
第一章 コンタクト・インプロヴィゼーションと人類学的分析
イントロダクション
人類学的なアプローチによる身体・運動・ダンス・社会
民族誌学的なアプローチから歴史を調査し、書くこと
第二章 コンタクト・インヲロヴィゼーションの起源と影響
初期モダンダンスの系譜
身体のリアリティ:マース・カニングハム
インプロヴィゼーションと身体の演劇性:アンナ・ハルプリン
科学と身体感覚:エリック・ホーキンス
60年代のロック・ダンス
60年代の前衛舞踊と演劇
ステイーヴ・パクストン
第三章 コンタクト・インプロヴィゼーションにおける初期の発展
見に来てください、われわれはこんなことをやっているんです
初期の活動
公演、観客、そして新しいダンサーたち
組織化とコンタクト・クォータリー
第四章 「アート・スポーツ」としてのダンス
表現形式の維持
一九七八年の公演
発展
「インプロヴィゼーション:アート・スポーツとしてのダンス」会議
コンタクト・アット・テンス・アンド・セカンド
コンタクト・インプロヴィゼーションのその後
第五章 コンタクト・インプロヴィゼーションにおける動きと意味
ムーヴメントのスタイルの概要
バレエとコンタクト・インプロヴィゼーション
カニングハム・テクニックとコンタクト・インプロヴィゼーション
ムーヴメントをめぐる流れの一環としてのコンタクト・インプロヴイゼーション
第六章 身体を経験する
コンタクト・インプロヴイゼーションの学習
感覚とセクシュアリティ:ふれあいのイメージと体験
ダンスとしての評価
第七章 文化的シンボルと美的実践
物理的必然性
物理的法則と自然
交感する身体の実現
インプロヴィゼーション
第八章 コミュニティ、価値、権威
自発性と意思決定
参加とパフォーマンス:「フォーク・アート」としてのコンタクト・インプロヴィゼーション
カリスマ的権威としてのスティーヴ・パクストン
全米運動としてのコンタクト・インプロヴィゼーション
ヒエラルキーと平等主義
結束と競争:アメリカン・ダンス・ギルド会議
第九章 公演というビジネス
行動規範としてのダンスの使用
ビジネスとしてのコンタクト・インプロヴィゼーション
芸術団体とポストモダニズム
アメリカ文化としてのコンタクト・インプロヴィゼーション
解説 文化としてのコンタクト・インプロヴイゼーション