映画の教科書

どのように映画を読むか

ジェイムズ・モナコ=著
岩本憲児/内山一樹/杉山昭夫/宮本高晴=訳
発売日
1983年8月
本体価格
3,500円+税
判型
菊判・並製
頁数
440頁
ISBN
978-4-8459-8348-3
Cコード
C0074
刷数
19刷
備考
品切

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芸術としての“映画”の定義づけから、製作プロセスと技術光学、映画言語の分析、心理学・社会的・政治的な影響まで幅広く考察した映画史および美学史、さらにさまざまなメディアとの相関関係にまで論及。映画のすべてを網羅した現代版“映画大全”。

目次

はじめに

1――芸術としての映画
Ⅰ 芸術の歴史
Ⅱ 芸術のスペクトル――伝達の形態
Ⅲ 映画の挑戦――他芸術との一○○年
映画・写真と絵画
映画と小説
映画と演劇
映画と音楽
映画と環境芸術
Ⅳ 映画の独自性

2――映像と音のテクノロジー――映画の創造
Ⅰ 芸術とテクノロジー
イメージを記録する試み――映像テクノロジー前史
エディスンの功罪――音のテクノロジー
Ⅱ レンズの種類と性質
Ⅲ カメラの機構と豊かな可能性
Ⅳ 視覚体験を再生するフィルム
生フィルムかプリントまで
フレームサイズの実際
映画美学決定要素1
映画美学決定要素2
Ⅴ サウンドトラックの制作
Ⅵ ポスト・プロダクション――撮影後の作業
編集のシステムと使用機材
サウンドトラックの編集
特殊効果の原理と方法
映像の句読点――オプティカルと現像所
Ⅶ ビデオの使用
Ⅷ 観客との出会い――映写

3――映像の文法
Ⅰ 記号  映画と言語
知覚の生理学
外示的意味と共示的意味
Ⅱ 統辞法――映画における時間と空間の展開
コード
演出(ミザンセヌ) 枠どられた映像/通時的ショット

モンタージュ

4――映画史のかたち
Ⅰ 映画史への三つのアプローチ
Ⅱ ムーヴィー――映画の経済学
Ⅲ フィルム――映画の政治学
Ⅳ シネマ――映画の美学
芸術の創造――リュミエールとメリエス
長編サイレント映画――リアリズムと表現主義
ハリウッド――ジャンルと作家
ネオレアリズモとその後――ハリウッドとその他の世界
ヌーヴェル・ヴァーグと第三世界――娯楽としての映画と伝達としての映画
八○年代を越えて――映画の終末

5-メディア・デモクラシーに向かって
Ⅰ 印刷メディアと電子メディア
Ⅱ 機械メディアと電子メディア
Ⅲ ラジオとレコード
Ⅳ テレビとビデオ
Ⅴ 終りにあたって――メディア・デモクラシー