2022
8.31
Wed.
イベント:
今年に入り、2冊のフィールド・レコーディングにまつわる書籍が刊行されました。
一冊は、7月にカンパニー社より刊行された、津田貴司さん編著による『フィールド・レコーディングの現場から』。7人のフィールド・レコーディング実践者やリスナーとの対話。そして、耳でまなざすことで世界を捉えなおすような自身のエッセイ等を往来しながら、「録ること」と「聴くこと」の諸相を深く探索するドキュメンタリー・ブックです。
もう一冊は、4月にフィルムアート社より刊行された、柳沢英輔さんによる『フィールド・レコーディング入門』。そこには一体なにが録音され、わたしたちはそれらをどう聴くのか?「音」と「聴くこと」のあいだに絡み合った文脈が解かれ、整理されることで、フィールド・レコーディングの全体像を見渡すことのできる格好の入門書です。
本屋B&Bでは、それぞれの著者である、津田貴司さん、柳沢英輔さんに加え、聞き手として美学・聴覚文化論研究者の金子智太郎さんをお迎えし、トークイベントを行います。
お二人の耳を通した世界の捉え方、そのまなざしや姿勢がそのまま本になったかのようなこの2冊。それぞれに共鳴する点や、異なる響きのおもしろさなど、音と耳がつくりだす世界のありようについて、出版を経て改めて対談していただきます。
それぞれの本が、読者の聴き方に影響を与えるように、参加したあとで世界がすこし違って聴こえるようなトーク・イベントになれば幸いです。
▪️出演者
津田貴司(つだ・たかし)
1971年「耳の日」生まれ。早稲田大学第一文学部、同大学院修士課程修了(舞踊学)。ソロ名義hofliのほか、stilllife、星形の庭など様々なユニットでフィールドレコーディングや即興性に基づいた音楽活動を展開。サウンド・インスタレーション制作、ワークショップ「みみをすます」シリーズを継続するほか、福島恵一とともにリスニングイベント「松籟夜話」ナビゲーターを務める。主な CD作品は『湿度計』『雑木林と流星群』『木漏れ日の消息』など。
柳沢英輔(やなぎさわ・えいすけ)
東京都生まれ。現在、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任助教。主な研究対象は、ベトナム中部地域の金属打楽器ゴングをめぐる音の文化。国内外のレーベルよりフィールド・レコーディング作品を出版。著書に『ベトナムの大地にゴングが響く』(灯光舎、2019年、第37回田邉尚雄賞受賞)。共訳書に『レコードは風景をだいなしにする』(デイヴィッド・グラブス著、フィルムアート社、2015年)。
金子智太郎(かねこ・ともたろう)
愛知県立芸術大学芸術学専攻准教授。専門は美学、聴覚文化論。「日本美術サウンドアーカイヴ」主宰。最近の仕事に論考「1970年代の日本美術における音」(『あいだ』2022年)。共訳にジョナサン・スターン『聞こえくる過去──音響再生産の文化的起源』(中川克志、金子智太郎、谷口文和訳、インスクリプト、2015年)。
▪️開催日時
8月31日(水)
20:00~22:00 (19:30オンライン開場)
▪️開催場所
本屋B&B
世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F
+オンライン配信
▪️入場料
【来店参加(30名限定・1ドリンク付き)】2,750円(税込)
【配信参加】1,650円(税込)
【書籍つき配信参加】1,650円+書籍『フィールド・レコーディングの現場から』2,420円(いずれも税込)※イベント後発送
【書籍つき配信参加】1,650円+書籍『フィールドレコーディング入門』2,640円(いずれも税込)※イベント後発送
【書籍つき配信参加】1,650円+書籍『フィールド・レコーディングの現場から』2,420円+書籍『フィールドレコーディング入門』2,640円+配送手数料520円(いずれも税込)※イベント後発送
詳細はこちら
https://bookandbeer.com/event/bb220831_fieldrecording/
イベントのご予約はこちら
https://bb220831.peatix.com