2017

11.24

Fri.

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『わたしの名前は「本」』読者モニターの感想



『わたしの名前は「本」』の刊行に際して募集した読者ゲラモニターの方から本書への感想をいただきましたので、ご紹介いたします。
(一部抜粋してご紹介しているものもあります)


■40代男性
まるで冒険小説を読んでいるようだ。本書を読み進めながらワクワクとドキドキがずっと続いていた。
(中略)
私は、『本』を読む者として、この物語を愉しみながら読み進めた。時に感心し、時に憤り、時に感動し目頭を熱くした。

『本』はいつでも私のかたわらにあって、どんなときも私の相棒だ。ときにはぞんざいに扱うこともあるし、本棚にさしこんだままその存在をすっかり忘れてしまうこともある。それでも、『本』は私を裏切ったりしない。そのページを開けば、いつでも私を受け入れてくれる。夢をみさせてくれるし、感動も与えてくれる。深い知識と経験を得させてくれる。

今、改めて『本』の存在価値に気づかされた。この本を読めてよかった。

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■40代女性
中高生向けのようですが、簡単に字と本の歴史を学べる内容で、「本」という名のおじいちゃんと一緒に暖炉にあたりながら、昔話を聞かせてもらう感覚になりました。金原先生の訳が優れているからだと思いますが、文字が頭の中にスッと入ってきて、声になるという感覚です。若い人にとって、まずはこの本が本について考える入門編になりますように。

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■20代男性
本を読んでいると、自分の語彙では伝えられないくらい素敵な本に出会うことがあります。そんな本は特別な棚に置いているのですが、読み終えた時には自然とこの本もその棚に置いていました。おそらく、人生で出会った本の中で一番「良い」と思ったかもしれません。
この本を読んで、本を見る目、意識が変わりました。そして本はただの物ではなく、生き物なんだというメッセージを受け取りました。
そして何よりも、本書の中に散りばめられた言葉、引用、イラストからジョン・アガードさんの本に対する愛が最初から最後まで伝わってきました。語り手は本なのに、本へのラブレターを読んでいる気分で、しかしそれが心地良かったです。
またそのラブレターを上手く訳している金原さんも、本当に素晴らしいと思いました。

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■50代以上女性
本は語りはじめる、はじめはとても静かに。
そして読者を、壮大なる旅に連れていく。
それは人類とともに築いた軌跡であり、希望であり、冒険であり、思考であり、感情であり、未来かもしれない。
大きな歴史の節目に彼は大きくかかわり、変化していく。まさに本は生きている。
この本を読むと、「本」がとても愛おしくなる。

イラストもとても美しいし、文章も簡潔で分かりやすいけれど、まるで詩のように沁みてきます。目の前にそのときの様子がありありと浮かび、息づかいまでも伝わってくるのです。(私は、死者のお供をしたときの本の喜びが書かれたところがとても好きです。)驚くこともたくさんあったけれど、単なる知識にとどまらず、これからの自分の人生の中で、本とどのようにつきあっていこうかという指針になります。
本当に大好きな本です!

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■40代女性
なんといったって、私たちが愛して楽しんでいつくしんで腹を立てて涙した本自身が語ってるのだ。今まで読んできたすべての本、これから読むすべての本と話している気分だ、今ここで。

長い語りではないし、するすると心に入ってくる、そして彼の生きてきた長い時間を一緒に旅した気持ちになって、本を閉じる。
でもお別れではない。
彼はこの先も長い時間を生きていく、でもまたページを開けば会える、どこででも。
なんという希望に満ちたたのしい時代か!と気づかせてくれた。
さあ、次の本を読もう、わくわくする!!!

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■30代女性
面白かった! 夢中で一気に読んだ。
本自身が一人称で語る本の歴史。
リズムの良い文章と独特で心惹かれる絵の相性がバツグンだった。
ところどころに挟まれる引用も、ハッとさせられるものばかり。
元々私は本そのものも大好きで、そんなはずはないのだけどどうしても「ちょっと生きている」(おかしな日本語だけど、これがぴったりなのだ。動いたりはしないし光合成もしないけど、ちょっと生きている)という気がしていたが、今作を読み終えて本棚を見ると、本達がそうですそうやって私達はここまで来たのですと胸を張っているように見えて、ますます愛しくなった。

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■20代女性
この本は誰かとシェアしたい。きっと広がる方向が人によって違う。
わたしなら、冒頭から、音楽や楽譜について語ろうと脱線していくだろう。これだって本だ。
友人や家族ならどこに向かうだろう。
書かれてあることも、そこから広がっていくことも楽しめる1冊だった。

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■20代女性
粘土板、パピルス、知識として知ってはいましたが、改めて「本」というものの奥深さに気づかされました。
何気なく手に取っている「本」の歴史の、なんと壮大なことか!
今の自分の読書がその歴史の一部だと思うと、このロマンティックな体験がさらに大切なものに思えてきます。
本が好きな人に是非読んでもらいたいです。

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■40代女性
色々なものの変遷や歴史を「本」で知ることはできるけれど、「本」そのものについて、本自身が語るような形での「本」に出会ったのは初めてだった。
いつも身近にあって、良き友であり師でもある、「本」から身の上話を聞くような感覚で、楽しく頁をめくった。 挿絵も沢山使われていて、堅苦しくなくて読みやすい。
「本」の歴史をたどって行くが、すごいと思ったのは電子書籍にまで話が及んだ所だ。
本はこれからも形を変えていくのだろうか?

「本」ってなんなんだろう?

あとがきでの訳者金原瑞人氏の言葉が、この本を読んで尚、自分の頭のなかにも刻まれたように感じる。

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■10代女性
私は紙の本と電子書籍は別物と思っていますが、それでも大好きな本を何度もめくって抱きしめることが少なくなっていくのは悲しいです。
だけどどんな形であれ、デジタルであろうと、生き残ってやる!という本の意思がとても印象に残りました。
さらっとした文章の中にずっと昔から世界をみてきた「本」の思いが詰まった本でした。
作者が詩人でもあるからか文章がポエム調で綺麗なのでプレゼントにもいいなと思いました

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■40代女性
非常に理知的。
且つ、ユーモアと親しみやすさを兼ね備えた洒脱な作品。

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■40代女性
ページをパラパラめくった瞬間に、なんて魅力的な本なんだろう、とひとめぼれしました。
そして、読み進めるうちに「本」が健気に思え、愛おしくてたまらなくなり、最後の章(p.136-137)の「ありがとうシリーズ」を読むと、胸に熱いものが込み上げ、「いつも感動をくれてこちらこそありがとう」と思わず本にお礼が言いたくなりました。
実際、本のおかげで私の人生はどれほど豊かになったことか。感謝してもしきれないのですが、そのことに改めて気づかされたのです。
心に残る言葉があちこちにちりばめられている点も魅力のひとつです。お気に入りの言葉を見つけたら、付箋を貼って、そこだけ後で読み返すのも楽しいでしょう。
読書家や、本に携わる人はもちろん、ふだんあまり本を読まない中高校生や大学生にぜひ手に取ってもらいたいです。
この本を読めば、そこらにころがっている本が「わたしを読んで!」と呼びかけているように思えるかもしれません。

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■40代女性
こいつはタダの文字の羅列やインクのシミではない。
呼吸する生き物の様な本の物語り。「思い」は文字になり形を変え、細胞みたいに自然に増殖するものと、教えてくれる。
人と同じ。だから人は本を愛する気がする。
電子書籍によってテキストは物理的な死から逃れることができた気がしてる。
だけどそれは増殖というより複写に感じる。
生命のように多様化する文字・紙・思いを「伝えたい」という一点を貫いて存在するのが「本」のアイデンティティなんだと本書は静かに語る。
規則性のある羅列、紙に沁みる凹凸や色に、思想や現実、未来までも載せてひたすら「伝えようとする」ものを「本」と呼ぶんだね。
本書との対話の終わりに私からの感謝はどう伝えればいいのだろうと、言葉に詰まる。

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■50代以上女性
思い出したのは、エム=イリンの著した『本の歴史』というタイトルの本。それもやはり文字の誕生から様々な歴史の裏側にその事実を、あるいは人の想像力の巨きさを、時を追って記した作品だった。
読んだのは小学校に入ったばかりの頃だったろうか。大好きな本だったけれど、今はもう手もとにはない。オレンジ色の布装丁だったことだけはうっすらと覚えているけれど。
この本も、できたらそういう子どもたちに読んで欲しい。人が何かを知ろうとする力のいかに大きいかということを。そしてそのためにどれほどの努力が払われてきたかということを。そして一方でそれに滅されてしまったたくさんの本たちのことを。
幸いにして、挿絵も素晴らしく美しいし、一人称の語りで表現される文章も簡潔にして詩的、やはりとても美しい。
12歳頃までにこの本と出会うか否かで、人のその後の読書の量がとても大きく変わるような、そんな秘めた影響力が感じられた。

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■30代女性
私は図書館に勤めています。
背表紙の裏から「わたしを貸だしてくれてありがとう」感謝の言葉ありがとうございます。あたたかな気持ちになりました。「あつめてくれて」ではないところに著者の図書館に対する理解と愛を感じます。様々な人の腕に抱かれて、出かけていく本たちに「いってらっしゃい」。返却された本たちに「お疲れさまでした。おかえりなさい」。
本との関係を、ますます愛おしくさせる本書と出会えた事に感謝です。

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■40代女性
文字が生まれ、伝わり、書かれ、現代の本になるまでの歴史の積み重ねが流れるように語られていて、読んでいてその積み重ねにワクワクしました。
そして、さまざまな知識、物語が文字になって、私たちのこの時代まで積み重ねられてきた、その歴史の重さを改めて感じることができます。
その本を人びとに広く平等に届ける図書館のこと、戦火の中の苦難など、本の歴史を物語として知ることができ、そして、これからの本の未来についても希望をもって読むことができました。
「eBook」のeがelectronicではなくe-evolingと捉えるのにはなるほど、と思いました。「進化する本」! 「図書館は成長する有機体」というランガナダンの「図書館学の五原則」と共通するところがありますね。
最後に本に関わる全ての人への感謝の言葉があり、本にどれほどの人が関わっているのかがわかります。
本が好きな人への贈りものにします!

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■20代女性
1ページ1ページ読む毎に、本がいかに様々な人の手で発明され作られたか、本というものが人々が求めた知識と想像の宝箱だったのかを思い知らされました。「本」が語る(語りかけてきます!)彼の歴史は面白く、壮大でした。
電子書籍の台頭に不安を覚えている方には、是非とも読んで頂きたい。紙の本の歴史と本を愛した人達の言葉が勇気づけてくれます。

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■30代女性
この本を読み進めると…いつのまにか指先でその本を撫でていた。
これの本には、本そのものが、自分の本としての人生を語ったものが綴られている。
この本の装丁や表現…それだけではない、本がこれまで生きてきた道のりを知ったとき、あなたは思わず、本を愛でたくなるに違いない。
(中略)
あらゆる方法でものを書き、読める今日に生きる私たちは、長らく本を愛し、大切にし、さまざまな発明をもって世に送り出してきた人々たちに感謝をしなければいけないなぁ。

一人で、大好きな本のページをめくる。そんな些細な瞬間が、今はとても贅沢な時間に感じてしまう。
明日も、新たな本に出会いたくて、また本屋さんへ出かけてしまいそうだ。

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■40代女性
はるか昔から、人々は粘土板に、パピルスに、羊皮紙に書いて伝えようとした、あるいは書いて残そうとした。
その情熱を思うと、ただただ圧倒されました。
技術の発展にともなって、本は形を変え、戦争の暗い時代になると、ときに本は焼かれる。
本の歴史は、まさに人間の歴史なのだと感じました。人は生きているかぎり、なにかを読んだり書いたりすることから逃れられないのだなと、あらためて思い知らされました。

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