2019
4.15
Mon.
イベント:
●概要
インスタグラムの時代の現代写真アートとは何か?
デジタル化以降、「真」を写す=写真という従来の概念が大きな変化を見せるいま、現代アートとしての写真の制作手法、鑑賞リテラシー、そしてアートワールドにおける価値基準なども、写真技術の発展と共に変化を遂げる過渡期を迎えています。
銀板を用いた撮影法により写真が誕生してから180年。いまや誰もがスマートフォンで日常的に簡単に「撮影」でき、それを加工し、インスタグラムをはじめとするSNSで世界中に発信でき、インターネット上には無数の写真データが存在する時代となった今日。デジタル化し遍在化した「写真」には大きなパラダイムシフトが起きています。こうしたコンピュータ・サイエンスやネット・テクノロジーの大きな変化に晒される社会を背景に、いかに一枚の写真がアートとしての価値を生成するのでしょうか。
後藤繁雄、港千尋、深川雅文の3氏が編著を務める『現代写真アート原論』は、写真そのもののメディアとしての起源を問い、写真の概念の再定義を試みるとともに、現代アートとしての写真の可能性を様々な視点から問いかけています。流動と混沌を極める「現代写真アート」の世界を視野広く捉え、アートワールドの次代をサヴァイヴするための実用的な指南書ともいえるでしょう。
この度のトークイベントでは編著者の三氏を迎えて、「現代アート写真」をとりまく状況をめぐるディスカッションを行います。
日 時 : 2019年4月18日[木] 19:00-20:30 (開場 18:45)
会 場:NADiff a/p/a/r/t
定 員:70名
入場料:1,000円
ご予約は下記リンク先より
http://www.nadiff.com/?p=13578
お電話でも承っております。TEL : 03-3446-4977 (NADiff a/p/a/r/t)
※当日キャンセルはかたくお断りしております
編集者・クリエイティブディレクター、アートプロデューサー、京都造形芸術大学教授。1954年大阪府生まれ。坂本龍一、細野晴臣、篠山紀信、荒木経惟、蜷川実花、名和晃平らのアーティストブック、写真集を編集。展覧会のキュレイション、若手アーティストの発掘・育成・サポート、アートスタッフの育成などにも力を入れ、幅広く活躍している。
写真家、映像人類学者。多摩美術大学教授。1960年神奈川県生まれ。南米滞在後、パリを拠点に写真家として活躍。1995年より多摩美術大学美術学部で教鞭をとり、現在は同大学情報デザイン学科教授。2006年〈市民の色〉で伊奈信男賞受賞。2007年第52回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展における日本館の展示企画コミッショナーをつとめる。
キュレーター/クリティック。1958年佐賀県生まれ。川崎市市民ミュージアム学芸員として、写真、デザイン、現代美術に関する展覧会の企画に携わる。代表的展覧会「バウハウス 芸術教育の革命と実験」(1994)、「遠近 ベッヒャーの地平」(1997)「生きるアート 折元立身」展(2016)など。現在、フリーのキュレーター/クリティックとして活動。