新世代写真術

世界を拓くフォトグラファー

犬伏雅一/森川潔/西尾俊一=編
発売日
2007年11月
本体価格
1,700円+税
判型
四六判・並製
頁数
216頁
ISBN
978-4-8459-0713-7
Cコード
C0072
刷数
2刷
備考
品切

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感じていることを、考えることへ。
メディア操作されない自分なりの撮り方とは?
新しいフォトグラファーを目指す人に
贈る、シリーズ第3弾!

まなざしのなかにイメージの惰性化した文化(モード、ステレオタイプ)が錯覚として忍び込んでいることもある。写真における技術もニュートラルではない。写真のかかえる罠に抗して、あなたの初めてのイメージを鍛え上げることはできるか。――本書序文より

目次

Preface―新世代写真術とは? [犬伏雅一]
Making―撮ることは発見すること [森川潔・西尾俊一]
構図=フォルムを選ぶ
質感、肌理、光、色
運動(ムーブメント)を撮る
危ういポジション
画面外を意識する
コンセプチュアルな写真行為
望遠レンズを使う時
画面修正する理由は?
タイトリング
出力、見せ方
フィルムか、デジタルか

Critique―撮ることは疑うこと [犬伏雅一]
瞬間=シャッターチャンスとは?
ファインダーのイン/アウト
見えるものと見えないもの
写真的記憶とは?
ドキュメンタリー=フィクション
〈私〉とは?
表象問題とは?
物語の誘惑
引用、盗用とは?
ステレオタイプ化

Style―これが、現代フォトグラファーのスタイル20 [犬伏雅一]
梅佳代
本城直季
澤田知子
蜷川実花
野口里佳
やなぎみわ
鈴木理策
畠山直哉
長倉洋海
杉本博司
宮本隆司
レイモン・ドゥパルドン
ヴォルフガング・ティルマンス
リネケ・ダイクストラ
アンドレアス・グルスキー
ウタ・バース
トーマス・ルフ
ソフィ・カル
ジェフ・ウォール
クリスチャン・ボルタンスキー

Q&A―フォトグラファーになるための20の質問 [森川潔・西尾俊一・犬伏雅一]
「木村伊兵衛賞」の受賞セレクションは的確ですか?
そこそこよく出来た、きれいなセミプロ写真が多いのはなぜ?
作品に巧妙な自意識過剰やナルシシズムが見えてしまう時は?
挨拶をしないスナップショットは失礼では?
いつがシャッターチャンスですか?
写真家と被写体の関係は?
写真の「さり気なさ」がトレンドなのはなぜ?
撮影で失敗しても、そのあと加工すればよいものになるか?
写真で人を殺せますか?
難民や被災者を撮る前に、なぜ助けないのですか?
今のエロな写真とはどういうものですか?
「人」、「私」、「風景」を撮るのではどう違いますか?
スナップで撮りまくったネガからどうやって「この一枚」を選ぶのか?
戦場で撮れば「リアル」になるのですか?
写真を撮るには体力がいりますか?
デジカメと銀塩写真はどう違いますか?
現代アートはなぜ写真を作品にするのですか?
なぜ著作権は、被写体ではなくて撮影者にあるのか?
写真は誰でも撮れるのに、なぜそれが「作品」になるのか?
どうやって撮った写真を人に公開すればいいのか?

Add―新世代のフォトグラファーをめざす人たちへ [西尾俊一]
写真を学ぶ人に贈る27冊の本