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名著から学ぶ創作入門

優れた文章を書きたいなら、まずは「愛しきものを殺せ!」

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小説家、脚本家、劇作家、ジャーナリスト、ライター……、ことばに悩むすべての人に向けた文章術本のBEST 版!

最良の執筆アドバイスは、最良の本の中にある!!!
アメリカで最も影響力のある文章執筆のエキスパートが、文章術に関する本1,500冊の中から約50冊を厳選し、それらの本のエッセンスを抽出。

アリストテレス(哲学者)、ラヨシュ・エグリ(劇作家)、ジョージ・オーウェル(小説家)、エドワード・R・マロー(ジャーナリスト)、ノースロップ・フライ(批評家)、カート・ヴォネガット(小説家)、アーシュラ・K・ル=グウィン(小説家)、トム・ウルフ(ジャーナリスト)、スティーヴン・キング(小説家)ら、さまざまなジャンルの優れた書き手たちの技術や姿勢が1冊に凝縮。

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アメリカのジャーナリズム学校および研究機関であるポインター・インスティテュートに所属するロイ・ピーター・クラーク。彼は、ピューリッツァー賞を12度も受賞した報道機関「タンパベイ・タイムズ」を所有している同機関で40年にわたり後輩を育成し、文章の書き方に関する書籍を何冊も執筆している。

そんなことばのスペシャリストであるクラークが執筆した本書では、執筆に必要な要素を下記の6つに分類し、それぞれの分野において必読の「本の書き方について書いた本」を紹介。その本の一部を引用しながら、著者が「その本をなぜ評価するのか、その本から何を学べるのか、読者が何を得てそれぞれの作品にどう生かせるのか」を解説し、最後には「Lesson」として、押さえておくべきテクニックや心構えを箇条書きで列挙している。

①ことばと文章術
②声とスタイル
③自信とアイデンティティ
④ストーリーテリングと登場人物
⑤レトリックと観客・読者
⑥使命と目的

読者は全6部・32章を通じて、推敲の方法、資料のまとめ方、語り手の選択、レトリックの価値といったいくつもの切り口から小説や報道記事などの書き方を学ぶことができる。また、技術的なレクチャーだけでなく、小説家という存在のあり方、ジャーナリストが目指すべき姿勢など、精神的な側面でも胸に深く刺さるアドバイスがつづられていく。

取り上げられる書き手は、カート・ヴォネガットやアーシュラ・K・ル=グウィンといったSFやファンタジーなど複数のジャンルで活躍した作家や、当代きっての人気作家であるスティーヴン・キングといった小説家だけでなく、エドワード・R・マローやトム・ウルフら意義のある仕事を残したジャーナリスト、劇作家のラヨシュ・エグリや批評家のノースロップ・フライなど多彩な人々が並ぶ。

文章を書く仕事を目指している方から、小説家やジャーナリストの人々だけではなく、ことばに悩むすべての人に向けた1冊。

【本書のセールスポイント】
・アメリカの報道機関で40年にわたり文章の書き方を教えてきたことばのエキスパートによる文章術
・文章術に関する本50 冊以上のエッセンスをわずか1冊で知ることができる
・採りあげた本の中から著者が実際の執筆時に特に役立った教訓を凝縮して紹介
・それぞれの本からの引用には、執筆のヒントだけではなく、優れた書き手たちの声を簡潔に読者に伝えるエッセンスが含まれている
・32の切り口から推敲の方法、資料のまとめ方、語り手の選択、レトリックの使い方といった文章を書く上で重要なことが身につく
・ジョージ・オーウェル(小説家)、カート・ヴォネガット(小説家)、アーシュラ・K・ル=グウィン(小説家)、スティーヴン・キング(小説家)など大物作家の文章術も紹介
・アリストテレス(哲学者)、ラヨシュ・エグリ(劇作家)、ノースロップ・フライ(批評家)、トム・ウルフ(ジャーナリスト)といった小説家以外の書き手たちも登場

読者の感想

「文章術と、物書きとしての生き方。その両面を学べる画期的な本」

「新人賞を目指し長編小説を書いています。変に完璧主義で物語を完成させられないことが悩みでした。本書の12章アン·ラモットの主張に勇気付けられ、なんとかゼロ稿を書き上げることができました。『書きつづけよう。そうすればだんだんよくなる』を体感しています。」

「本書が訴えかけてくる物書きとしての生き方の深さにも驚きました。今まで文章術や小説指南本を読み漁ってきましたが、プロパガンダと唱道を解説した本に出あったのは初めてです。なぜ小説を書くのか。この言葉を胸に抱きながら、書き続ける人生でありたいと思いました。」

「わたしは小説を書くとき、全体のストーリーや登場人物の設定、そして完璧な書き出しが思いついていないとなかなか書きはじめることができないタイプの人間で、走り出しが遅いことによく悩んでいました。13章を読んで、「フリーライティング」「ゼロ稿」という書き方とその効果を知り、戦略としての「とりあえず書く」が何を目指しているのかがわかるようになりました。」

「数多くの文章術本のエッセンスが凝縮されたこの本を読み、さまざまな文章術や心構えを知ることで、きっと自分に合った方法が見つかるのではないかと思います。」

目次

まえがき 本の書き方について書いた本

第1部 ことばと文章術
1 愛しきものを殺せ。 サー・アーサー・クィラ・クーチ『書く技術について』
2 雑然とした個所を見つけて削除しよう。 ウィリアム・ジンサー『うまく書くことについて ノンフィクションを書くためのクラシックガイド』
3 ことばのなかで生きることを学ぼう。 ドナルド・ホール『うまく書くには』
4 狙った効果にふさわしい文の形を選ぼう。 ジョージ・キャンベル『レトリックの哲学』
5 計画に沿って書こう。 ジョン・マクフィー『ピュリツァー賞作家が明かす ノンフィクションの技法』/ウィリアム・L・ハワース編『ジョン・マクフィー選集』

第2部 声とスタイル
6 「スタイル」の相反するふたつの意味を認識しよう。 ウィリアム・ストランク・ジュニア、E・B・ホワイト『英語文章ルールブック』
7 文の長さを変えて、心地よいリズムを作ろう。 ゲイリー・プロヴォスト『文章を上達させる百の方法 スタイルと力を具えた文章のための、実証された専門技術』/アーシュラ・K・ル゠グウィン『技巧の船を操る 二十一世紀に物語の海を渡るためのガイド』
8 視覚的なマーキングによって、創作の進行を促そう。 ロバート・H・テイラー、ハーマン・W・リーバート編『仕事場の作家たち』/ベラ・ジョン゠スタイナー『心の手帳 思考を探る』
9 自分の声をデジタル時代に合わせよう。 コンスタンス・ヘイル、ジェシー・スキャンロン『ワイアード・スタイル デジタル時代における英語の語法の原則』
10 書き手の声として聞こえるよう、ダイヤルを調節しよう。 ベン・ヤゴーダ『ページの響き 大物作家たちが文章のスタイルと声について語る』

第3部 自信とアイデンティティ
11 執筆というプロセスの手順を知ろう。 トマス・ニューカーク、リーサ・C・ミラー編『ドン・マレーの精髄 全米一の創作講師の教え』
12 書きつづけよう。そうすれば、だんだんよくなる。 アン・ラモット『ひとつずつ、ひとつずつ 「書く」ことで人は癒される』
13 言いたいことを見つけるために、自由に書こう。 ピーター・エルボー『教師がいなくても学べる文章術』『力のある文章 執筆プロセスの技術』
14 「わたしは作家だ」と声に出して言おう。 ドロシア・ブランド『作家になる』/ブレンダ・ウェランド『本当の自分を見つける文章術』
15 書く習慣を身につけよう。 スティーヴン・キング『書くことについて』

第4部 ストーリーテリングと登場人物
16 ストーリーテリングの価値を理解しよう。 ブライアン・ボイド『ストーリーの起源 進化、認知、フィクション』
17 複雑な人間を語り手としよう。 ジェームズ・ウッド『フィクションの仕組み』
18 まず場面のために書き、それからテーマのために書こう。 ノースロップ・フライ『同一性の寓話 詩的神話学の研究』
19 ストーリーを短い一文でまとめよう。 ラヨシュ・エグリ『劇作の技法 人間の動機を独創的に解釈する根本原理』
20 登場人物にさまざまな特徴を与えよう。 E・M・フォースター『小説の諸相』
21 ストーリーのためのレポートを作ろう。 ゲイ・タリーズ『フランク・シナトラ、風邪をひく そのほかのエッセイ』/トム・ウルフ、E・W・ジョンソン編『ニュー・ジャーナリズム』

第5部 レトリックと観客・読者
22 読者の求めるものを予想しよう。 ルイーズ・M・ローゼンブラット『探求としての文学』『読者、文章、詩 文学作品の交流理論』
23 レトリックを言語の力の源泉として受け入れよう。 ジェームズ・J・マーフィー編『クインティリアヌス 話すことと書くことの教え方について』
24 受け手の感情に影響を与えよう。 アリストテレス『詩学』/マイケル・ティエルノ『脚本家のためのアリストテレスの「詩学」 西洋文明における最も偉大な賢人によるストーリーテリングの秘密』
25 読み手と社会的契約を結ぼう。 ヴィヴィアン・ゴーニック『状況と物語 個人的な語りの技法』/メアリー・カー『回顧録の技法』
26 読み手のレベルに合わせて書き――その少し上をめざそう。 ルドルフ・フレッシュ『読みやすい文章を書く技術』/ロバート・ガニング『文章の霧をどう晴らすか』

第6部 使命と目的
27 レポートの信頼性を高める戦略を学ぼう。 サミュエル・I・ハヤカワ『思考と行動における言語』
28 書くことでみずからの魂を成長させよう。 カート・ヴォネガット、リー・ストリンガー『神と握手するかのように 書くことに関する会話』
29 楽しませ、教えるために書こう。 ホラティウス『詩論』
30 受け手の目となり、耳となろう。 エドワード・ブリス・ジュニア編『光を求めて エドワード・R・マローの放送録 一九三八年から一九六一年まで』
31 プロパガンダではなく唱道(アドボカシー)を選ぼう。 オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』/ジョージ・オーウェル『一九八四年』/ニール・ポストマン『愉しみながら死んでいく 思考停止をもたらすテレビの恐怖』
32 書き手になろう――そして、それ以上の存在にも。 ナタリー・ゴールドバーグ『野性の精神 作家の人生を生きる』/チャールズ・ジョンソン『作家の手法 ストーリーテリングの技巧についての考察』

著者あとがき
謝辞
ブックリスト
訳者あとがき

PROFILE

【著者】

ロイ・ピーター・クラーク(Roy Peter Clark)
1948年生まれ。創作講師、作家。ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校にて博士号を取得する。1977年より、「セント・ピーターズバーグ・タイムズ(現、タンパベイ・タイムズ)」紙に記者として勤務。1979年からは、アメリカのジャーナリズム学校および研究機関であるポインター・インスティテュートに所属し、40年にわたり後輩の育成を行う。著書は『自由に書く(Free to Write)』(Heinemann Educational Books)、『ライティング・ツール(Writing Tools)』、『文法の魅力(The Glamour of Grammar)』、『書き手が困ったときは(Help! For Writers)』、『簡潔に書く方法(How to Write Short)』、『X線読みの技術(The Art of X-Ray Reading)』(以上、Little, Brown)など。『ライティング・ツール』は、アメリカで25万部を売り上げるベストセラーとなっている。なお小説作品には『三つの小さなことば(Three Little Words)』や『トラッシュ・ベイビー(Trash Baby)』がある。

【訳者】

越前敏弥(えちぜん・としや)
1961年生まれ。文芸翻訳者。東京大学文学部国文科卒業。学生時代には映像論やシナリオ技法なども学ぶ。卒論のテーマは「昭和50年代の市川崑」だった。おもな訳書は、『ダイアローグ』『ストーリー』(以上、フィルムアート社)、『ダ・ヴィンチ・コード』『Xの悲劇』『思い出のマーニー』(以上、KADOKAWA)、『解錠師』『生か、死か』(以上、早川書房)、『夜の真義を』(文藝春秋)、『おやすみ、リリー』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、『世界文学大図鑑』(三省堂)など。著書に『翻訳百景』(KADOKAWA)、『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文・決定版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『この英語、訳せない! 』(ジャパンタイムズ出版)がある。

国弘喜美代(くにひろ・きみよ)
翻訳家。大阪外国語大学外国語学部卒業。訳書に『パリで待ち合わせ』『スパイの血脈』『要秘匿』『あなたを見てます大好きです』(以上、早川書房)、共訳書に『オランダ靴の秘密』『報復』(以上、KADOKAWA)などがある。

名著から学ぶ創作入門
優れた文章を書きたいなら、まずは「愛しきものを殺せ!」

ロイ・ピーター・クラーク=著|越前敏弥、国弘喜美代゠訳

  • A5判|336頁|本体 2,000円+税|ISBN 978-4-8459-1924-6

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