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デザイン化される映像

21.5世紀のライフスタイルをどう変えるか?

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都市空間や日常生活に映像があふれる現代、私たちは映像の何を見て、何を考えるべきなのか?「映像によってデザインされる私たちの生活」を見つめるとともに、今後「映像がどうデザインされるのか」を問い直す。

身近な環境から意外な領域まで、21世紀の映像メディアの源泉を探りつつ、新しい映像との関わり方を提案する一冊。

 本書のタイトルでもある「デザイン化される映像」という言葉について考えてみよう。
 ひところ「デザイン思考」なるフレーズがはやったが、デザインの概念には、問題を解決するという目的意識が含まれている。ある事象が持つ課題点・問題点を分析・論究し、その解決方法を思考するプロセス―それを人間はデザインと呼んできた。例えば車であれば、車が持つ諸問題、「安全性」とか「運搬能力」とか「環境への配慮」とか、そうしたミッションを解決する提案そのものが、デザインとなる。つまりデザインは単純な表層の問題ではなく、対象を取り巻く社会事象や人間の行動形態にまで影響を与えうるものであり、本書で使用されるデザインという言葉も、当然この前提に準拠する。
 では、本書において「デザイン」の対象となるものは何か? タイトルにもある通り、映像である。映像ではあるが、映像単体を扱うのではなく、映像を通して立ち現れる人間の思考や生活様式そのものをデザインしようと論じている。サブタイトルに「ライフスタイル」という語句が含まれているのはそのためだ。
(イントロダクション「デザイン化される映像とは何か」より)

CONTENTS

  • フィルムアート社編集部
  • デザイン化される映像とは何か

 

  • 堀江秀史
  • デザイン化される映像が変える未来
  • ■ これからの「映像」を定義する

 

  • 椚座基道
  • 建築 ■ 映像そのものが「建築」になる日
  • 空間+時間という創造力
  • 進化するプレゼンテーション
  • 「見えない建築」の可能性
  • 社会をデザインする建築

 

  • 水島宏明
  • ジャーナリズム ■ ユーザーが主体となる「深い」映像を
  • 断片化する映像の氾濫
  • 鈍くなった視線
  • 「伝えるチカラ」をどうデザインするか
  • マスな視線の限界
  • リアリティを改めてデザインする
  • 短い映像と長い映像を併用する

 

  • 暮沢剛巳
  • アート ■ 観客から群衆へ―マルチプロジェクションの展開
  • 知覚拡張型映像の歴史から考える
  • 万博とマルチプロジェクションの実験
  • 群衆の視線がデザインするもの

 

  • るびゑ
  • エンターテイメント ■ 終わりがない世界へ注ぐ全力の視線
  • 個人的な映像/小さくなったゲーム
  • 終わりのない物語を泳ぐ
  • 自分の視線を見るためのメソッド

 

  • 岩崎明仁
  • 自然科学 ■ 映像が揺り動かす社会のデザイン
  • 自然科学とリデザイニング
  • デザイン化された映像が変えたシェアの概念
  • 「わかちやすさ」の視覚化
  • 「現実」と「未来」を統合するデザイン概念
  • 未来を変える二つのデザインシステム

 

  • 草彅洋平
  • デザイン化される映像が変えたライフスタイル ■ 日々の写し絵

PROFILE

堀江 秀史
東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。専門は寺山修司とクロスジャンル研究。主な論文に以下のようなものがある。「寺山修司・写真前史―― 中平卓馬、森山大道との競作過程」(『寺山修司研究』第3号、2009年)。「寺山修司のテレビメディア認識――NHKアーカイブス発掘資料『一匹』(1963) を中心に」(『映像学』第86号、2011年)。「映像と展覧会―― 第三回恵比寿映像祭の試み」(『比較文学研究』第97号、2012年)

椚座 基道
1989年神奈川県生まれ。東北大学大学院工学研究科博士後期課程在籍。

水島 宏明
ジャーナリスト/法政大学社会学部教授。1957年北海道生まれ。札幌テレビではロンドン、ベルリン特派員、日本テレビでは「NNNドキュメント」ディレクターや「ズームイン!」解説キャスターなどを担当し、2012年から現職。主な作品に『母さんが死んだ〜生活保護の周辺』『天使の矛盾〜さまよえる准看護婦』『ネットカフェ難民〜見えないホームレス急増の背景』など。2008年芸術選奨・文部科学大臣賞(放送部門)受賞。

 

暮沢 剛巳
1966年生まれ。東京工科大学デザイン学部准教授。著書に『現代芸術のキーワード』(ちくま新書)、『ル・コルビュジエ』(朝日選書)、『世界のデザイン・ミュージアム』(大和書房)、『大阪万博が夢見た未来』(共著、青弓社より近日刊行予定)などがある。

 

るびゑ
1990年千葉県生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科修了。これまでライターとして、美術分野のムックなどに寄稿。現在は現代演劇を始め、マンガ、ゲームなどのサブカルチャーにおける観客の変遷について研究している。

 

岩崎 明仁
1981年生まれ。博士(理学)。海洋学者・詩人。南北太平洋、ベーリング海、オホーツク海などの調査航海に多年従事。著書に『語らう。初めて出会うなつかしいあなたと』(いりの舎)。

草彅 洋平
1976年東京都生まれ。2006年にクリエイティブカンパニーの株式会社東京ピストルを設立。代表取締役社長として、ももいろクローバーZの公式ツアーパンフレットの編集長、代々木上原のグラノーラ専門店「GANORI」のプロデュース&運営など幅広い業務をこなす。著書に『JAPANESE―MAKERS ―日
本の「新」モノづくり列伝―』(学研マーケティング)など。http://tokyopistol.com/

デザイン化される映像
21.5世紀のライフスタイルをどう変えるか?

著者=堀江秀史、椚座基道、水島宏明、暮沢剛巳、るびゑ、岩崎明仁、草彅洋平

  • 四六判|208頁|予価 1,800円+税|ISBN 978-4-8459-1432-6

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