仕事でも、仕事じゃなくても

漫画とよしながふみ

よしながふみ=著
山本文子=聞き手
発売日
2022年7月26日
本体価格
1,800円+税
判型
四六判・並製
頁数
362頁
ISBN
978-4-8459-1914-7
Cコード
C0095
刷数
4刷
デザイン
櫻井久、鈴木香代子(櫻井事務所)

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全編語り下ろし、
漫画家よしながふみ初のインタビュー本

20時間超のインタビューを通して語られる、『大奥』『何食べ』へと至る幼少期からの歩みと一貫した仕事への思い、日々の生活での気づき、家族という集団に向けるまなざし、これからの展望、そして愛してやまない漫画について……

2020年末に完結した『大奥』が第42回日本SF大賞に輝くなど内外で高く評価され、現在連載中の『きのう何食べた?』がドラマ化、映画化され新たなファンを獲得している漫画家よしながふみ。全編語り下ろしとなる本書は、そんな彼女が、自身の歩みや自作の制作背景、愛してやまない漫画について語った初のインタビュー本です。

20時間超におよぶインタビューがまとめられており、『大奥』や『きのう何食べた?』はもちろん、商業デビュー作の『月とサンダル』、初めてBL誌以外で連載された『こどもの体温』、「月9」ドラマの原作となった『西洋骨董洋菓子店』、さまざまな女性たちを描いた『愛すべき娘たち』など単行本化された全作品について、よしながが自身の仕事観を交えながら語っています。自作や仕事のことだけではなく、幼少期の思い出、小学時代や中学時代に影響を受けた漫画、高校で所属していた漫研でのエピソード、大学時代に行っていた同人活動のことなど、プロデビュー前の話もたっぷりと収録。また『大奥』が完結したあとの、これからの展望も述べられています。

インタビューはBLに造詣が深く、これまでに何度もよしながへの取材を行っているライターの山本文子が担当。山本の質問によって、よしながふみの思考や姿勢に深く触れられる内容になっています。また、装画はよしながの描き下ろしです。

メディア掲載


目次

第1章 漫画に心奪われて――幼少期/小学時代/中学時代
第2章 夢に見た漫画家へ――高校時代/大学時代/商業デビュー/『月とサンダル』
第3章 BL誌でも、少女誌でも――『本当に、やさしい。』/『ソルフェージュ』/『1限めはやる気の民法』/『こどもの体温』
第4章 解決しないことの中に――『執事の分際』/『彼は花園で夢を見る』/『ジェラールとジャック』/『西洋骨董洋菓子店』
第5章 ドキュメンタリーのように――『愛すべき娘たち』/『それを言ったらおしまいよ』/『フラワー・オブ・ライフ』/『愛がなくても喰ってゆけます。』
第6章 女性と仕事――『大奥』
第7章 一緒に歳を重ねて――『きのう何食べた?』
第8章 ずっと漫画と――これまで/これから

あとがき
コミックス解説

プロフィール

[著]
よしながふみ
漫画家。「月とサンダル」で商業デビュー。
主な作品に『1限めはやる気の民法』『こどもの体温』『西洋骨董洋菓子店』『フラワー・オブ・ライフ』などがある。
2004年から2020年まで連載された『大奥』で、第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞や第42回日本SF大賞など多数の賞に輝く。ドラマ化、映画化された『きのう何食べた?』を現在連載中。

[聞き手]
山本文子(やまもと・ふみこ)
ライター、編集者。
漫画情報誌『ぱふ』、小説情報誌『かつくら』の編集者を経て独立。共著に『やっぱりボーイズラブが好き』など。インタビュアーとして多くの記事を担当する。よしながふみへの取材を多数行うほか、白泉社文庫『執事の分際』にエッセイを寄稿。よしながの対談集『あのひととここだけのおしゃべり』に編集協力として参加している。