
木村俊介=著
四六判・並製|344頁|ISBN 978-4-8459-1446-3|定価:1,800円+税
オノ・ナツメ=装画
漫画編集者は何をつくりだしているのか?
何かと何かのあいだに立ってものをつくる仕事に関わるすべての人へ。
喜び、苦しみ、逡巡、充実感が息衝く、「私たちの時代」のインタビュー・ノンフィクション!
ふみふみこ、平本アキラ、ゆうきまさみ、枢やな、松本大洋による描き下ろし特別マンガ「私の担当編集者」収録!
様々なメディアで取り上げられています!
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★明治学院大学「白金通信 No.482」<図書館×学生がオススメする選書>にて、ご紹介いただきました。
★日経BP BizCOLLEGE 〈話題の著者に聞く〉にて、著者・木村俊介さんのインタビューが掲載されました!(9/8公開)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20140926/417456/
★図書館教育ニュース 1376号付録〈ノンフィクション 三本勝負!!〉にて紹介されました!
★週刊読書人 7/17号〈五人の編集者たちの声―何年後か何十年後かにまた読んでみたい〉(評者:南陀楼綾繁さま)
★学芸カフェ〈寒竹泉美の月めくり本2015〉(評者:寒竹泉美さま)
http://www.gakugei-pub.jp/kanren/toshiken/
★『ダ・ヴィンチ』8月号〈この本にひとめ惚れ〉にて、評者3名(糸井重里さま、秋山具義さま、関口靖彦さま)による「ひとめ惚れ大賞」に選ばれました!※著者:木村俊介さんのインタビューつき
★ダ・ヴィンチnews〈大ヒットマンガが生まれる背景には、必ず彼らがいる ―命がけで仕事をする“マンガ編集者”たち〉(評者:前田レゴさま)
http://ddnavi.com/news/244430/
★朝日新聞 6/14号
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2015061400010.html
★TBS『王様のブランチ』(6/13放送)文芸書売上ランキング5位!
★HONZ〈『漫画編集者』いかにして漫画は生み出されるのか〉(評者:冬木糸一さま)
http://honz.jp/articles/-/41477
★コミックナタリー〈COMICリュウ、ヤンマガ、スピなどで活躍する「漫画編集者」インタビュー本〉
http://natalie.mu/comic/news/147743
★CINRA.NET〈漫画編集者の仕事に迫るインタビュー本、松本大洋、ふみふみこらが担当編集者を漫画化〉
http://www.cinra.net/news/20150521-mangahenshusha
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本書は、気鋭のインタビュアー・木村俊介が丹念に紡いだ、漫画が生まれる現場の第一線でたたかう5人の漫画編集者のインタビュー集です。
漫画編集者たちの熱い想いや、「漫画編集者」という仕事について、世代もジャンルも異なる5人の編集者たちにそれぞれ、じっくりとお話をうかがいます。仕事の細かい話から、具体的な担当作品においてどのようなことを経験されてきたか、漫画編集者としてのやりがいや幸せ、いま思っていることなどを深く掘っていきます。新しい何かを生み出すことの苦しみと喜びの中で仕事をする姿を伝えていきます。そこからは、「漫画編集者」という職業の「肖像」が見えてくるのです。
さまざまなジャンルの第一線で活躍する人から無名の人まで、これまで500人超のインタビューをしている木村俊介氏の最新作!
「漫画家さんと連載企画を打ち合わせしていく際には、技術的なことよりもなによりも先に、この企画、この作品を世に問う価値があるのかないのか、みたいなことから考えてみるようにしています。大げさないいかたをすれば、いろんな人の手をかけて、本人も人生の大事な時間とエネルギーを使って、何ヵ月なり何年なりの期間をかけてまでやる価値のある企画、やる価値のある作品なのかということが、まずは担当編集と漫画家がおたがいに最初に見えているのかどうか、という……」
──猪飼幹太さん「コミックリュウ」編集部
「ぼくはもともと、へんなことをすればいいや、と思ってやってきたんです」
──三浦敏宏さん/「ヤングマガジン」編集部
「漫画はあくまでもサービス商品で、ほかにいろいろ選択肢がある娯楽のうちのひとつなんですよね。自分たちで『なくそう』と思っていなくても、漫画を発表するための『家』は簡単になくなってしまうものなんです。しかも、決して建て直せない……。『いま、ここにある』という事実に甘えちゃいけないな、と思います」
──山内菜緒子さん/「ビッグコミックスピリッツ」編集部
「『黒執事』第一巻の発売の前日に、伝えたんです。これが売れなかったら、ぼくは会社をやめるって。内容、ジャンル、タイミング、表紙、キャッチコピー……売れるために必要と考えてきた作戦を、今回は、はじめてすべての面で実現できてしまった。これで売れなかったら、ぼくは根本的に見ている場所がちがっているのだろうから」
──熊剛さん/「Gファンタジー」編集部
「漫画編集者のやることは……おもしろい漫画を作るために、作家がやること以外すべて、と考えると、けっこうわからなくもなるものですよね。結局、こっちには、期限までにおもしろいものを仕上げる、ということ以外の条件はないんです。それのためには、ありとあらゆることが仕事だ、と思いはじめたら、際限がなくなる」
──江上英樹さん/元「IKKI」編集部
はじめに
1章
[インタビュー]猪飼幹太/「月刊コミックリュウ」(徳間書店)
《マンガ》「いかいさんと私」ふみふみこ
2章
[インタビュー]三浦敏宏/「ヤングマガジン」「ヤングマガジンサード」(講談社)
《マンガ》「担当さん漫画」平本アキラ
3章
[インタビュー]山内菜緒子/「週刊ビッグコミックスピリッツ」「月刊!スピリッツ」(小学館)
《マンガ》「細うで繁盛記と書いてヤマウチナオコと読む」ゆうきまさみ
4章
[インタビュー]熊剛/「月刊Gファンタジー」(スクウェア・エニックス)
《マンガ》「担当K氏とわたし」枢やな
5章
[インタビュー]江上英樹/「IKKI」(小学館)
《マンガ》「エガミさん」松本大洋
6章「問いを見つける職業」を取材してみて 木村俊介
おわりに
木村俊介 きむら・しゅんすけ
インタビュアー。1977年、東京都生まれ。
著書に『善き書店員』(ミシマ社)、『料理の旅人』(リトルモア)、『仕事の話』(文藝春秋)、『変人 埴谷雄高の肖像』(文春文庫)、『物語論』(講談社現代新書)、『「調べる」論』(NHK出版新書)、『仕事の小さな幸福』(日本経済新聞出版社)、聞き書きに『調理場という戦場』(斉須政雄/幻冬舎文庫)、『芸術起業論』(村上隆/幻冬舎)、単行本構成に『西尾維新対談集 本題』(講談社)、『海馬』(池谷裕二・糸井重里/新潮文庫)、『ピーコ伝』(ピーコ/文春文庫PLUS)、『イチロー262のメッセージ』シリーズ(ぴあ)などがある。
島田一志=編著|松本零士、上條淳士、楠本まき、浅田弘幸、五十嵐大介、松本次郎、武富健治、山本美希、諫山創=インタビュー
島田一志+編集部=編著|浅野智哉、天野昌直、粟岳高弘、飯田一史、太田克史、樹崎聖、木村仁、桐木憲一、さそうあきら、さやわか、スタンザーニ・ピーニ 詩文奈、高狩高志、中野晴行、仲俣暁生、西島大介、ばるぼら、三上信一、吉田アミ=著|押切蓮介=カバーイラストレーション
福満しげゆき 著
著者=山崎直子、石戸奈々子、柴田元幸、村上恭和、中島子嶺麻、ルーカス・B.B.、石橋純、島田潤一郎、成瀬正憲、片桐仁、日比野拓、林ナツミ、松本紹圭、山上亮、桑子敏雄、小倉広、宍戸裕行、高山宏、田根剛、松長絵菜、一条真也、大月ヒロ子、しまおまほ、柳下祥、東野翠れん、鬼沢真之
フィルムアート社+青山学院大学大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコース=編|
苅宿俊文、水越伸、仲俣暁生、鈴木宏昭、大西寿男、本田英郎、若林朋子、香川秀太、川崎昌平、高木光太郎、石原陽一郎、佐藤博昭、村田純一、川崎紀弘、津田広志=著|吉田エリ=イラスト
仲俣暁生+編集部 編