DEEP IMAGES

映像は生きるために必要か

横浜国際映像祭実行委員会=編
発売日
2009年11月6日
本体価格
1,800円+税
判型
B5判変型・並製
頁数
168頁
ISBN
978-4-8459-0938-4
Cコード
C0070
備考
品切

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世界中から集められた最新/最深の映像作家や、映画や映像に関わるさまざまな地域の気鋭の論考を紹介。

〈DEEP IMAGES〉……ひとり一人の生活に直接関わるような、切実な価値を持つ映像とは何か?
映像が氾濫し、単に鑑賞することだけでなく、大衆が映像を利用する側へと変わりつつある現代。映像を画面に映る表層の問題としてではなく、様々な「深み」へのベクトルを持つものとしてとらえ直す。そんな意図が本書には込められています。生活のセンシティブな側面へ降りていく「深さ」、政治/社会参加の実際的な「深さ」、ユーモア/イマジネーションの「深さ」……映像リテラシーが追いつかないほどに、キメラ的に発展してゆくネットワークの海にたゆたう難破船の乗組員である我々は、映像が「生きること」の積極的な価値のツールとしてとどまり続けるよう、錨を下ろさなくてはならないのです。

目次

新時代の映像のカタチとは?
Q. What’s the future of images in a ‘Borderless’ world?
土屋豊/浅野忠信/マイク・スタッブス/宇川直宏
Tsuchiya Yutaka/Asano Tadanobu/Mike Stubbs/Ukawa Naohiro
Deep Images -海としての映像
住友文彦 Sumitomo Fumihiko
●●●映像作家35人の方法と、4つの問題領域
35 visual artists define the significance of visual imagery according to 4 points:
映像の生態系 Circulation/不確定性 Uncertainty/公共領域 Public Domain/触れること、楽しむこと Accessibility
Chantal Akerman/シャンタル・アケルマン
ART LAB OVA/アートラボ・オーバ
Chris Chong Chan Fui/クリス・チョン・チャン・フイ
Fujihata Masaki/藤幡正樹
Graffiti Research Lab/グラフィティリサーチラボ
Hachiya Kazuhiko/八谷和彦
Duane Hopkins/デュエン・ホプキンス
Hosotani Hiromasa (Sato Lab, Tokyo University of the Arts) + Ueta Mio (euphrates) supervised by Sato Masahiko/細谷宏昌(東京芸大佐藤研) + うえ田みお(ユーフラテス) 監修・佐藤雅彦
Izumi Taro/泉太郎
Alfredo Jaar/アルフレッド・ジャー
Jung Yeondoo/ヂョン・ヨンドゥ
Lim Minouk/イム・ミヌク
Christian Marclay/クリスチャン・マークレイ
Aernout Mik/アーナウト・ミック
Nomura Makoto + Nomura Yukihiro/野村誠 + 野村幸弘
Nakazawa Hideki/中ザワヒデキ
Eko Nugroho/エコ・ヌグロホ
Paulien Oltheten/ポーリーン・オルトヘテン
Steven Pippin/スティーヴン・ピピン
Walid Raad/ワリッド・ラード
remo/NPO法人remo
Shiga Lieko/志賀理江子
SHIMURABOROS./シムラブロス
Michael Snow/マイケル・スノウ
Sun Xun/スン・シュン
Fiona Tan/フィオナ・タン
Urban Meme project/「都市のミーム」プロジェクト
Pablo Valbuena/パブロ・ヴァルブエナ
Edwin van der Heide/エドウィン・ファン・デル・ハイデ
Wang Jian Wei/ワン・ジャンウェイ
Apichatpong Weerasethakul/アピチャッポン・ウィーラセタクン
Yamakawa Fuyuki/山川冬樹
Yangachi/ヤンアチ
Yasuno Taro/安野太郎
Artur Zmijewski/アルトゥール・ジミェフスキ
●●●表現の現場のリアリティ:イマジネーションをカタチにする方法
The reality of the creative process: How to give life to the imagination
Talk : Cinema & Visuals -tools for positivity
映画/映像がポジティヴなツールとなるために
Fujihata Masaki × Suwa Nobuhiro 藤幡正樹×諏訪敦彦
Artist interview : 01 Jung Yeondoo
Into the depth of “Reality” 「リアリティという深みへ」
ヂョン・ヨンドゥ インタビュー
Artist interview : 02 Hachiya Kazuhiko
Shape is given to the imagination イマジネーションに形を与える
八谷和彦 インタビュー
Artist interview : 03 Alfredo Jaar
The Internet : a beautiful dream
インターネット:ひとつの美しい夢
アルフレッド・ジャー インタビュー
Text : Mystery of reality
リアリティの謎
港千尋 Minato Chihiro
Artist interview : 04 Shiga Lieko
Experience image through body - song as a bridge
イメージに身体が触れる―架け橋としての歌
志賀理江子 インタビュー
●●●現代の映像社会を読み解く
Analysis of contemporary visual society
Text : 01  The Moving Image: A Battle of Ways and Means
装置間の争い
レイモン・ベルール Raymond Bellour
Text : 02  Trance-Media Aesthetic
トランス-メディア エステティック
北野圭介 Keisuke Kitano
Text : 03 The Image Dispositif
装置間の争い
フランコ・ベラルディ(ビフォ) Franco Berardi (bifo)
●●●未形成な映像の波
A format-free visual wave
別の映像と別の部屋 other images, other rooms –新港ピア<展示スペース>上映作品について
遠藤水城 Endo Mizuki
Interview :   Graffiti Research Lab
グラフィティリサーチラボ インタビュー
Interview done with Skype
●●●CREAM コンペティション審査結果:映像表現はどこまで変われるか?
Competition awards: A new phase of visual art expression
ヨコハマ国際映像祭2009 CREAMコンペティション 審査結果
一次審査員:宇川直宏 Ukawa Naohiro × 千房けん輔 Sembo Kensuke × 土屋豊 Tsuchiya Yutaka
最終審査員:四方幸子 Shikata Sachiko × 諏訪敦彦 Suwa Nobuhiro × 浅井隆 Asai Takashi × マイク・スタッブス Mike Stubbs × 欧寧 Ou Ning × 山村浩二 Yamamura Koji
ヨコハマ国際映像祭2009 CREAM 上映プログラム
セレクション プログラム/アーティスト プログラム/日本の若手監督作品 プログラム
Selection Program/Artist Film Program/Japanese Next Movie Program
開催データ、謝辞

お詫びと訂正

本書表記に誤りがありました。
31ページ
正:《SOS》(パフォーマンス記録)
誤:《SOS―漢河の紛争》(パフォーマンス記録)
関係者の皆様に謹んでお詫び申し上げます。