映画批評のリテラシー

必読本の読み方/批評の書き方

石原陽一郎/フィルムアート社編集部=編
発売日
2001年9月
本体価格
2,000円+税
判型
A5判・並製
頁数
208頁
ISBN
978-4-8459-0123-4
Cコード
C0074
刷数
3刷
備考
品切

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映像に対するクリティカル(批評的)な態度は、現代人にとっての倫理のひとつのあり方。ベンヤミン、ドゥルーズ、ゴダール、淀川長治などをサンプルとして提示し、「批評の読み方・書き方」など映画評論/批評のエッセンスを紹介する。

目次

映画批評のリテラシーとは?

<映画=世界>を究める最重要映画20本
01 複製技術時代の芸術(ヴァルター・ベンヤミン、36)
02 エイゼンシュテイン解読(セルゲイ・エイゼンシュテイン、23-40)
03  カリガリからヒットラーまで(ジークフリート・クラカウァー、46)
04 映画とは何か(アンドレ・バザン、58-62)
05 映画のシュルレアリスム(アド・キルー、63)
06 映画記号学の諸問題(クリスチャン・メッツ、72)
07 戦争と映画(ポール・ヴィリリオ、84)
08 スペクタクルの社会(ギー・ドゥボール、67)
09 ロラン・パルト映画集(ロラン・バルト、54-70)
10 シネマ1,2(ジル・ドゥルーズ、83-85)
11 不屈の精神(セルジュ・ダネー、94)
12 ゴダール全評論・全発言(ジャン=リュック・ゴダール、85)
13 メディア・セックス(ウィルソン・ブライアン・キイ、76)
14 フェミニスト映画(E・A・カプラン、83)
15 歪形するフレーム(パスカル・ボニゼール、85)
16 ヒッチコックによるラカン(スラヴォイ・ジジェク、88)
17 ポストモダニズムと消費社会(フレドリック・ジェイムソン、83)
18 シミュラークルとシュミレーション(ジャン・ボードリヤール、81)
19 グラムフォン・フィルム・タイプライター(フリードリヒ・キットラー、 60)
20 アンデスで先住民の映画を撮る(ホルヘ・サンヒネス、2000)

状況に影響を及ぼした批評家たち
アンドレ・バザン
セルジュ・ダネー
ジャームズ・エイジー
スタンリー・ケイヴェル
デイヴィッド・ボードウェル
蓮実重彦
クリスチャン・メッツ
ローラ・マルヴィ
ジャン=ルイ・コモリ
ジャン・ドゥーシェ
ポーリン・ケイル
ノエル・バーチ
オースティン・ファガーソン
アンドリュー・サリス
ロバート・エバート
ジャック・リヴェット
エリック・ロメール
ピエロ・パオロ・パゾリーニ
日本の批評家 淀川長治から前田英樹まで

映画批評の書き方 11の着想
01 誰に向けて書くか
02 ファースト・インプレッションを大切に
03 ショットに注目!
04 キャメラワークを追う
05 台詞を味わう
06 ソニマージュを聴く
07 記号を読む
08 映画的記憶は必要か
09 無意識と計算外のもの
10 映画外との横断
11 ドキュメンタリーを問う

現代映画 理論用語集
映画理論でシーンを読み解く
『アラビアのロレンス』『サイコ』『マルコムX』