大辻清司の写真

出会いとコラボレーション

大日方欣一/光田由里=編
発売日
2007年6月
本体価格
2,400円+税
判型
B5判・並製
頁数
248頁
ISBN
978-4-8459-0709-0
Cコード
C0072
備考
品切

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写真というメディアあり方をめぐって、「見る」「つくる」「語る」など、写真表現の新たな潮流を示し続けた写真家・大辻清司の全貌!

目次

はじめに  大日方欣一
「出会いとコラボレーション 写真というメディアをめぐって」 構成・図版解説=光田由里

I ― オブジェと造形
【出会いとコラボレーション】
斎藤義重|瀧口修造|阿部展也
【大辻清司アンソロジー I 】
滝口修造宛て私信下書き
退屈な話
ひとさじ加える
ほんとうのこと

II ―コラボレーションズ|グラフィック集団・実験工房・APNから
【出会いとコラボレーション】
斎藤義重|山口勝弘|北代省三|浜田浜雄
[TOPICS]
APN|グラフィック集団|キネカリグラフ|コミューンとしての普賢山落|
印刷物の仕事|大辻清司の「つくる」|大辻清司の「かたる」
【大辻清司アンソロジー 2】
主義の時代は遠ざかって
写真をみる他人
「写真ノート・事物と記録」I
「写真ノート・事物と記録」II
「写真ノート・事物と記録」III

III ― 「もの」の存在と日常のあいだ|写真 いま、ここに
[TOPICS]
「人間と物質」展|松澤宥

IV ― コンセプト・フォトへ|写真論の写真
大辻清司実験室1~12
[TOPICS]
「ひと函の過去」

V ― 写真の自由へ|
【出会いとコラボレーション】
斎藤義重|佐藤慶次郎
【大辻清司アンソロジー3】
生活の手段として入った写真の道
眼の思想シュルレアレスムと写真
「工房から」世界を受け入れること
「工房から」完結をこばむ「同じ」ような場面の写真
「工房から」<普通ではない写真>による表現
「工房から」どんな写真をみても面白いと思う理由
「工房から」好きな稚拙美を写真に表せば…
「工房から」<好き勝手>に撮ればよいのか!?

写真家大辻清司・揺籃期と出発  大日方欣一

大辻清司クロニクル  構成=大日方欣一

【大辻清司アンソロジー4】
前衛写真を語る座談会
前衛写真とかいものに就て
&nbsp レンズの中の音楽家 カメラマンの見た来朝演奏家
アトリエ訪問 斎藤義重
写真いま、ここに 写真の特性と表現
「見る」と「読む」ウォーカー・エバンス「炭坑夫の家・バージニア」
冷たく開かれた眼
写真教室 はじめてカメラをもつキミへ
美術品・工芸品の撮り方
私の方法をめぐって
懐かしい書斎
「静かなまなざし」展へのメッセージ

グラフィック集団・略年譜
大辻清司アンソロジー出典一覧

プロフィール

[著]
大辻清司
1950年代から斎藤義重・阿部展也・瀧口修造ら前衛美術家・批評家との出会いを通じて実験的な制作を続け、「実験工房」「グラフィック集団」などの活動に参加しながら、写真というメディアの可能性を追求してきた写真家。たえず美術ジャーナリズムの第一線で発言を行なうとともに、桑沢デザイン研究所、東京造形大学、武蔵野美術大学、筑波大学、九州産業大学などで教鞭をとり、新しい写真観を示しながら、若い世代の写真家を育て、影響を与えてきた。