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監督と俳優のコミュニケーション術

なぜあの俳優は言うことを聞いてくれないのか

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“ケンカ”も傑作を生むためのプロセスに変えられる!

映画作りの過程で、人間関係の問題や摩擦は避けて通ることができない。本書では主に「対話」による創造的な解決方法を導きだし、名作を生むために必要な環境を実例とともに紹介する。名監督が実践してきた具体的方法論、現場を経験した名優たちが語る本音を、各章末では実践ポイントとして伝授。
最大の特徴として、総勢50名を超える監督/俳優へのインタビューを掲載しており、双方の考え方をより深く把握することができる。とくに撮影現場でのトラブルに対する問題解決法は、極めて実践的かつ論理的であり、映画以外のあらゆるクリエイティヴな現場や社会システムにおいても説得力を持つ。上司と部下、チームワークなどを考える上でビジネスパーソンにも汎用性が高い1冊である。
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●俳優を尊重するスティーブン・ソダーバーグの打ち合わせ風景は?
●オリバー・ストーン監督とアンジェリーナ・ジョリーは
 意見の相違をどう解決したか?
●ジャック・ニコルソン、マイケル・ケインに学ぶべき俳優のあり方とは?

「『いいね』で対話を始めるのは最悪。俳優は監督を信じられなくなる」
 ─オリバー・ストーン(監督)
「40テイクやり直し。俳優のせいじゃなく監督である僕のせいです」
 ─メル・ギブソン(監督/俳優)

「俳優には『考えろ』ではなく『行動しろ』と言うべき。考えすぎてほしくない」
 ─スティーブン・ソダーバーグ(監督)

「演技はチームワーク。チームを勝利に導くにはみんなと打ち解ける」
 ─ジャック・ニコルソン(俳優)

「問題を全部解決してからセットに入って撮る、というやり方もあります」
 ─シドニー・ポラック(監督)

「クロースアップの加減を知っている俳優は本当に少ない」
 ─ヤン・デ・ボン(監督)

「最高の演技ができる環境を作ること。それが監督の最初の仕事だ」
 ─トム・マンキーウィッツ(監督)

「結果的に求める表現をそのまま俳優に伝えるのは間違いだ」
 ─ジョン・フランケンハイマー(監督)

「撮影前に俳優と、人物について話して役を理解してもらう」
 ─ロジャー・コーマン(監督)

「監督は心理学の授業をとるべき。俳優の物語を伝える責任の重さを知ってほしい」
 ─ゲイリー・ビジー(俳優)

名監督/名俳優に学ぶ最高の現場のつくり方

登場する監督/俳優

(俳優)
エド・アズナー/アン・バンクロフト/キャンディス・バーゲン/ゲイリー・ビジー/マイケル・チクリス/スティーブン・コリンズ/ジョン・キューザック/リチャード・ドレイファス/ジェナ・エルフマン/ロバート・フォスター/デニス・ヘイスバート/フランク・ランジェラ/エリック・ラ・サール/ペネロープ・アン・ミラー/リーランド・オーサー/ジェームズ・ウッズ/ジョン・トラボルタ/ジーン・トリプルホーン/マーティン・シーン/カートウッド・スミス/ポール・ペイプ/ジャッジ・ラインホルド/ジョニー・デップ/クリント・イーストウッド/ジョン・カサヴェテス/ハリソン・フォード/リチャード・ドレイファス

(監督)
ロブ・コーエン/マーサ・クーリッジ/ロジャー・コーマン/ヤン・デ・ボン/リチャード・ドナー/ジョン・フランケンハイマー/メル・ギブソン/アーサー・ヒラー/ピーター・ハント/ピーター・ハイアムズ/ジェレミー・ケイガン/ランダル・クレイザー/トム・マンキーウィッツ/マイケル・マン/デヴィッド・ウォード/オリバー・ストーン/ベティ・トーマス/ブラッド・シルバーリング/スティーブン・ソダーバーグ/シドニー・ポラック/マーク・ライデル/ウディ・アレン

(TVディレクター)
スコット・ブラジル/ロバート・バトラー/デヴィッド・レヴィンソン

CONTENTS

■第1章 俳優に信頼される監督になるために
俳優との対立で現場がストップしてしまう!
役に立たないアドバイスは俳優を自己防衛に走らせる
映画監督は俳優にとっての命綱だ
生身の体で俳優と向き合おう
なぜジョン・トラボルタは演技を拒否したか?
ベテラン俳優が撮影中のハプニングに激怒した理由
「ジョン・ウェインに『バカ野郎』。一巻の終わりだよね」マーク・ライデル監督
■第2章 していいことと、悪いこと
[DO]
アクションを表す動詞でシーンを説明すること。
俳優に自分で答えを見つけさせること。
演出の指示は質問の形に変えて伝えること。
[DON’T]
求めるものと異なる演技を見たら、
軌道修正を恐れないこと。
理由もなく余分なテイクを撮影しないこと。
演技について俳優に話すのは監督だけ。
他の誰にもさせないこと! ……etc.
■第3章 感情が出せる環境を作れ
愛され、支えられてこそ最高の演技ができる
演技へのフィードバックは欠かせない
「ピーター・フォンダがピーターのままでいられる方法を見つけることが最重要だった」スティーブン・ソダーバーグ監督
■第4章 俳優とはどんな人たちか?
とにかく「伝えること」が使命
俳優は「見られる恐怖」と戦っている
監督によって潜在能力が引き出され、才能を発揮できる
名優は子供のような心を持つ
優れた子役や動物を見てみよう
感情を解き放つのに小道具が役に立つことも
俳優が「いやだ」と言ったらどうするか?
「なんで自分だけ、と思うから最悪なんだ」ピーター・ハイアムズ監督
■第5章 キャスティングの秘訣
まずはよい俳優を選ぶこと、だが……
俳優の個性から、配役のバランスと相性を考えよう
撮影前、直接会うことに無限の価値がある
役につこうとする俳優の努力を知ろう
オーディションで俳優の演出にアイデアが生まれる
配役が決まったらしておきたいこと
ビデオ録画の長所と短所
俳優でない人の配役を成功させるには
才能よりもコネを優先するのは最悪だ
納得いかない配役を私はどう拒否したか
■第6章 リハーサルの効果と意義
リハーサルは必要か? 
ぶっつけ本番を好む人たち
土台を作るには時間がかかる
入念な準備なくしてファインプレーは生まれない
探す、盗む、ねじこむ…リハーサルの時間は作り出せる
クランクイン前に問題点を洗い出せ
「何が問題の原因かを突き止めるのが監督の仕事です」ベティ・トーマス監督
■第7章 クランクイン前のリハーサルについて
顔合わせと読み合わせの心得
読み合わせに部外者を招いてはいけない
俳優の演技に口出しすべきか? 
台本を元に即興してみよう
さまざまな動きを試してみよう
「失敗して、何かがつかめたら俳優は『今のはひどかった』と自分で気づくよ」オリバー・ストーン監督
リハーサルの期間と要領
フィードバックで軌道修正しよう
■第8章 俳優を導くための話し方
理屈でなく、シンプルに
シーンを説明する言葉をマスターしよう
目的、アクション、アジャストメントの例
効果が出せない演出の例
アクション動詞で説明しよう
リアリティのある感情表現を撮りたいなら……
「天才的な歌手が演技で泣けないはずがない。緊張していたのです」シドニー・ポラック監督
俳優からの提案を笑うな
「この作品には何がふさわしいか」、俳優に考えてもらおう
第三者の関与についての注意点
■第9章 撮影期間のマナーとアドバイス
朝一番の挨拶まわりがよい現場をつくる
迅速なウォームアップに必要なこと
「本番初日、有名俳優に八つ裂きにされそうになりました」ブラッド・シルバーリング監督
スター、スタジオ、マネージャーとの駆け引き
「『オーメン』の名演技は『こんなの間違っている』と言われながら撮りました」
リチャード・ドナー監督
嫌味、皮肉、当てこすりは厳禁
■第10章 俳優に任せることと、させないこと
どう演じるかはまず俳優に任せてみる
アクションやスタントを俳優に任せない
アイデアは広く歓迎しよう
「女装のアイデアで海軍からも認められたよ」俳優ゲイリー・ビジー
■第11章 演技を引き出すテクニック
演技に行き詰まった時の打開策
「リザルト演出」に気をつけよう
俳優の才能と感受性からリアクションを引き出す
ストレートな演出を好む俳優には「目的、ゴール」を
舞台の演技は映像に合わない
「やりすぎ」「大きすぎ」の演技は調整しよう
映画俳優を舞台に出す際の注意点
■第12章 撮影当日のトラブル対処
俳優が台本をろくに読まずに来たら……
シーンを理解してもらうための質問テクニック
俳優にリアリティのある演技ができない場合
「まるで〜のように」で感情を想像してもらおう
時にはシーンを寝かせることも必要だ
名優は自分の出番以外も手を抜かない
「このセリフは言いたくない」の裏にメッセージがある
演じることを完全に拒否されたら
俳優に演技力がなければ、演出はできない
俳優の精神状態に寄り添うのが必要なときもある
どこをどう撮れば足りるかわかっているか?
「40テイクやり直し。俳優のせいじゃなく、監督である僕のせいです」〜メル・ギブソン監督
不要な動きで目立とうとする俳優に要注意
緊張して演技ができない俳優への5つの対応策
酒やドラッグ常習者の俳優とは仕事をしない
何を想像して演じるにしても、人生経験は必要だ
「クロースアップの加減を知っている俳優は本当に少ない」〜ヤン・デ・ボン監督
■第13章 見ることと、見られることのインパクト
撮影現場で「見る」ためのツールの変遷
俳優はリアルな観客の反応を求める
俳優は自分のテイクを見るべきか? 
■第14章 クランクアップ後も仕事は続く
アフレコにおける監督の役割
編集の過程における注意点
おわりに
さらに学びを深めるために

PROFILE

[著者]
ジョン・バダム(John Badham)

イギリスに生まれ、幼少時アメリカに移住、帰化。イエール大学で学んだ後、テレビ番組の制作や演出を手がけるようになる。1977年『サタデー・ナイト・フィーバー』で、映画監督としての名声を確立した。当時無名のジョン・トラボルタを演出し、歴史的な興行成績を達成。全世界にディスコブームを巻き起こす。1983年『ウォー・ゲーム』『ブルーサンダー』の二作品でアカデミー賞四部門でノミネート。以後、『ドラキュラ』でローレンス・オリヴィエ、『アメリカン・フライヤーズ』でケビン・コスナー、『バード・オン・ワイヤー』でメル・ギブソン、『ニック・オブ・タイム』でジョニー・デップといった演技派スターを出演者に迎え、コンスタントにヒット作を生み出す。幅広いジャンルの作品で演出手腕を発揮。「俳優から信頼される映画監督」として定評を得る。また近年ではテレビドラマのプロデューサー、ディレクターとしても活躍。『ザ・シールド ルール無用の警察バッジ』『HEROES』などを手がけている。現在も精力的にテレビドラマを監督するかたわら、カリフォルニアのチャップマン大学で教授として後進の指導にあたっている。

クレイグ・モデーノ(Craig Modderno)
ジャーナリスト、映像作家。前ペントハウス、US誌編集者。現在フリーランス記者としてニューヨークタイムズ、ロイター、DIRECTVなどに署名入りの記事を提供。またテレビのトーク番組の脚本家/プロデューサーとしても活躍。

[訳者]
シカ・マッケンジー

関西学院大学社会学部卒。「演技の手法は英語教育に取り入れられる」とひらめき、1999年渡米。以後ロサンゼルスと日本を往復しながら、俳優、通訳、翻訳者として活動。教育の現場では、俳優や映画監督の育成にあたる。ウェブサイト英語劇ドットコムを通じ、演技や脚本指導も行なっている。訳書に文化庁日本文学普及事業作品『The Tokyo Zodiac Murders』(英訳、共訳)。『魂の演技レッスン22』、『“役を生きる”演技レッスン』(フィルムアート社)。

監督と俳優のコミュニケーション術
なぜあの俳優は言うことを聞いてくれないのか

ジョン・バダム、クレイグ・モデーノ=著|シカ・マッケンジー=訳

  • A5判|352頁|定価 2,400円+税|ISBN 978-4-8459-1289-6

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