相対性コム デ ギャルソン論

なぜ私たちはコム デ ギャルソンを語るのか

西谷真理子=編
五十嵐太郎+浅子佳英/千葉雅也/菊田琢也/平芳裕子/小澤京子/坂牛卓+入江徹+森永邦彦+松田達/井伊あかり/永江朗/成実弘至/井上雅人/長谷川祐子/藤原徹平/本間直樹+木ノ下智恵子/桑原茂一/柳本浩市/工藤雅人/西谷真理子=著
発売日
2012年12月17日
本体価格
2,600円+税
判型
四六判・並製
頁数
400頁
ISBN
978-4-8459-1299-5
Cコード
C0077
刷数
3刷
備考
品切

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ファッションがもつ無限の可能性を読み解くために。

1969年に誕生、1981年にパリ進出以来、世界のファッション、ひいてはクリエイション全般に大きなインパクトを与え続けるコム デ ギャルソン。その比類なきブランドを、問題提起的、思考実験的、体験的、さまざまなアプローチから照らし出す!
建築、哲学、アート、デザイン、都市論、メディア論、社会学……「ファッション」という分野にはとどまらず、さまざまなアプローチで語られ、論じられるべき重層性を持った、日本が世界に誇るブランド、コム デ ギャルソン。
従来のファッションジャーナリズムとは異なる視点で、ファッションについて自由に議論し書くことの重要性を実践した、かつてない「コム デ ギャルソン論」である本書は、コム デ ギャルソンという比類なきブランドからファッションの「向こう側」を読み解き、“ファッションを突き破るファッション”ともいうべき、あたらしいかたちを予感します。

目次

はじめに 相対性コム デ ギャルソン論 西谷真理子
■ CHAPTER 1 輪郭的問題提起的
コム デ ギャルソンとは何か?
〈座談会〉 建築、設計、コム デ ギャルソン──デザインと構造分析からコム デ ギャルソンを解体する試み
坂牛卓+入江徹+森永邦彦+松田達
アフター・コム デ ギャルソン──東京デザイナーの現在
井伊あかり
コム デ ギャルソンとセゾン文化
永江朗
ストリートにおけるコム デ ギャルソン──洋服というメディアをどう読むか
成実弘至
自由・平等・コム デ ギャルソン──コム デ ギャルソンと制服の思想
井上雅人
〈写真〉People in COMME des GARÇONS 1
:in Tokyo/FRUiTS & TUNE MAGAZINE 1997-2012
青木正一
■ CHAPTER 2 分析的領域横断的
少女・少年・性・カワイイ
〈対談〉 少女性から思考する建築とファッション──妹島和世と川久保玲
五十嵐太郎+浅子佳英
性差を突きつける/突き破る──コム デ ギャルソンと近代ファッションシステム
平芳裕子
装飾の排除から、過剰な装飾へ──「かわいい」から読み解くコム デ ギャルソン
菊田琢也
〈インタビュー〉 コム デ ギャルソンのモダニズム、アヴァンギャルディズム、少年性の批評的検証
千葉雅也 (聞き手=菊田琢也)
COMME des GARÇONS、あるいは衣服という表面においていかに多様な性を上演しうるか
小澤京子
■ CHAPTER 3 思考実験的
コム デ ギャルソンの先を読む
生の危うさーキュレーションのためのノート
長谷川祐子
コム デ ギャルソン運動体分析試論
藤原徹平
〈写真〉 COMME des GARÇONS AOYAMA, GINZA 2012
湯浅亨
■ CHAPTER 4 体験的実感的
個人的体験からのコム デ ギャルソン論
〈対談〉 私たちのコム デ ギャルソン論──なぜコム デ ギャルソンを着るのか?をめぐって
本間直樹+木ノ下智恵子
〈写真〉 People in COMME des GARÇONS 2
:in Paris/STREET MAGAZINE 1989-1996
青木正一
〈インタビュー〉 私は、コム デ ギャルソンによって、選曲家という仕事に出会えた。
桑原茂一 (聞き手=西谷真理子)
コム デ ギャルソンにみるブランド・コミュニケーション──販促ツールとそのスタイルがいかにインパクトを与えたか
柳本浩市
■ CHAPTER 5 データ的歴史的
コム デ ギャルソンを歴史的に検証するためのツール
COMME des GARÇONS以前のコム デ ギャルソン──1970年代が可能にしたCOMME des GARÇONS
工藤雅人
年譜・川久保玲とコム デ ギャルソン 編=菊田琢也
コム デ ギャルソンを読み解くためのブックガイド26 作成=菊田琢也
あとがき 相対性コム デ ギャルソン論が生まれた背景 西谷真理子
寄稿者プロフィール

プロフィール

[編著]
西谷真理子(にしたに・まりこ)
1950年生まれ。東京都立大学卒業後、文化出版局に入社。80-82年パリ支局勤務。『装苑』『ハイファッション』他に在籍し、2011年3月定年で退職。以後2012年6月まで「ハイファッション・オンライン」のチーフエディター。現在はフリー。2011年秋に東京オペラシティで開催された「感じる服、考える服:東京ファッションの現在形」展共同キュレーターを務め、カタログを編集。2010年から2011年にかけては、後藤繁雄主宰のSuper School「ファッションを記述する」で講師も。編著に『ファッションは語りはじめた──現代日本のファッション批評』(フィルムアート社)。2013年4月より、京都精華大学ポピュラーカルチャー学部ファッションコースの特任教授に就任予定。

[著]
浅子佳英(インテリアデザイナー、建築家)、井伊あかり(服飾文化論/表象文化論、ファッションエディター/ファッションライター)、五十嵐太郎(建築史/建築批評)、井上雅人(歴史社会学/デザイン史)、入江徹(建築家)、小澤京子(建築・都市表象、ファッション批評)、菊田琢也(ファッション研究/消費文化論、メディア論)、木ノ下智恵子(アートプロデューサー)、工藤雅人(文化社会学/ファッション論)、桑原茂一(選曲家/クラブキング代表)、坂牛卓(建築家)、千葉雅也(哲学・表象文化論研究、批評家)、永江朗(ライター/編集者)、成実弘至(文化社会学)、西谷真理子(編集者)、長谷川祐子(東京都現代美術館チーフキュレーター)、平芳裕子(ファッション文化論、表象文化論)、藤原徹平(建築家)、本間直樹(コミュニケーション論、臨床哲学)、松田達(建築家)、森永邦彦(ANREALAGEデザイナー)、柳本浩市(デザイン、プロデュース/Glyph.代表)