デザイン史を学ぶクリティカル・ワーズ

高島直之=監修
橋本優子/菅谷富夫/肴倉睦子=編
発売日
2006年5月
本体価格
2,000+税
判型
四六判・並製
頁数
328頁
ISBN
978-4-8459-0689-5
Cコード
C0070
刷数
4刷

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ファッション、プロダクト、インテリア、グラフィック……。
20~21世紀文化のモードを眺望する、デザインのクリティカル・キーワード辞典!

現代社会は、ファッション、プロダクト、インテリアなど「デザインが作り出した」文化に取り囲まれています。モダン・デザイン史を見渡すことは、現代のカルチャー全体を眺望することになります。
本書は20世紀を10年毎に区切って時代の流れを追いながら、デザイン史の重要な事項と人物を簡潔に記述したキーワード辞典です!

目次

イントロダクション デザイン史を学ぶクリティカル・ワーズとは?

序章
19世紀のデザイン状況
なぜイギリスか/なぜウィリアム・モリスなのか

第1章
アール・ヌーヴォーからフォーディズムへ
工業化社会の出立─1900年代

第2章
幾何学的なるもの、機械的なものへの偏好
都市アヴァンギャルドへ─1910年代

第3章
構成主義の空間革命
美的感覚か啓蒙的合理性か─1920年代

第4章
機能主義とファシズム
ブルーノ・タウトをめぐって─1930年代

第5章
「啓蒙」と工業文明の「神話化」
住宅建設におけるオープン・システム─1940年代

第6章
複製化するモダン・デザインの言語
ル・コルビュジエとフラー─1950年代

第7章
過渡期資本主義と「ウルムの1968年」
文化産業時代のモダン・デザイン─1960年代

第8章
記号の氾濫と消費の陶酔
デザイナーの責任─1970年代

第9章
ポスト・フォーディズムへ
ポストモダンという新保守主義─1980年代

第10章
世界貿易センター・ビルとシェイカー教団
結びにかえて─1990年代以降

コラム
エディトリアル・デザインから読み解く近代デザイン史ー『ウェンディンヘン』をめぐって
文化生活の先覚者たち
ポスター芸術とハリウッド映画
「三種の神器」盛衰記
デタント時代の乙女ちっく旋風
DTPの出現とデザインの領分
キッチュはグッド・デザインになれるか?
シンポジウム「日本宣伝美術会の1960年代」をめぐって

年表 ひとめでわかるデザイン史の流れ 1851~2000

参考・引用文献
項目索引

あとがき

プロフィール

[著]
高島直之
1951年、仙台生まれ。書評紙の編集者を経て、1980年代より美術評論を始める。専門は美術批評、デザイン史。武蔵野美術大学造形学部教授。

橋本優子
1963年、東京生まれ。京都工芸繊維大学大学院修士課程修了。専門は近・現代デザイン史、デザイン鑑賞教育。現在、宇都宮美術館主任学芸員。

菅谷富夫
1958年、千葉生まれ。明治大学大学院修士課程修了。近代デザイン史を中心に写真、工芸、現代美術の研究、評論活動を行う。現在、大阪市立近代美術館建設準備室学芸員。

肴倉睦子
1975年、青森生まれ。武蔵野美術大学助手を経て、現在、武蔵野美術大学大学院博士後期課程在学。専門は近代デザイン史。