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アートレス / マイノリティとしての現代美術

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都市と歴史、多くの人と制作現場でかかわりながら、アノニマスな表現を目指す国際的美術作家のスリリングな自己検証の書。

「私はすべての決定権を現場サイトに委ねる!」
なぜ個人で表現を追求するのではなく、多くの人たちとかかわるのか。かかわることによる共同性の意識が、作品を個人レベルから少しずつ集団のものとしてのレベルに肩代わりさせ、責任を分かち合うようになるからであり、唯一その関係性の変容を体感したいという興味が私にはある。(本書より)

国際的「美術家」の自己検証の書!増補改訂版。

主な内容

まえがきにかえて
・アートレス
美術家(?)であるということ/アートレス
序論
・事柄をつくる
現場を訪ねる/インスタレーしョン/サイト・スぺシフィック/仮説性、一時性/
プロジェクトに住み込む/人の参加、共同制作
第1章
「かたちなきかたち」を生み出す複数の力:サイト・スぺシフィック・ワーク
・ヴィジュアル・テロリズム(トロント・プロジェクト)
表現を社会化すること/非営利画廊からのオファー/リ・インカーネーションを感じさせる場を発見
真夏のトロントでの作業/賛否両論のリアクション/プロジェクトに保険をかける/ヴィジュアルのモラル
・ニューヨーク、廃虚の島の現在形(プロジェクト・オン・ルーズヴェルト・アイランド)
都市の中のタイムラグ/ルーズヴェルト島の病院跡地に立つ/下調べ、責任問題、広報活動/ルーズヴェルト島・管理事務所との交渉/ニューヨーク州と市との二つの許可を受けること/エンジニア、アーキテクトとの共同作業/ファンド・レインジング(予算集め)、廃材を大量に集める/現場の雰囲気を大切にする
ヘルメットをかぶった観客たち/ニューヨーク、アメリカへの思い/二つの大きなプロジェクトを終えて
第2章
作品よりも制作がどう転がっていくのか
:チェーン・リアクションによるワーク・イン・プログレス
・成長するプロジェクト(アマクマー・プロジェクト)
リハーサル、作品化以前の状態/リフレクシヴィティ(相反反映性)、スケジュールを完結させない
アルクマーのクリニックで/遊歩道の板を打ち付けるクライアントたち/普通にやりながら普通でない
こと/現場でのネゴシエーション
・コールマイン・プロジェクト(あるにはワーク・イン・プログレス・プロジェクト)
日本の近代に対するポジショニング/ローカルからインターローカルへ/インスタレーション・シティとしての炭坑/チェーン・リアクション/ノマドからツークフォーゲルへ/自己生成プロセスを持つプロジェクト
第3章
公共の場で、きわめて個人的な表現をすること:無許可と無名性について
・ニューヨークのゲリラ的ストリート・アート(ニューヨークのアート・ムーヴメント)
町の文化を変えたPSI/スタジオ・アーティストになる/グラフィティ・アート・シーン/ジェントリフィケーション
・無許可と無名性の狭間で(ゲリラ的プロジェクト・ワーク)
アノニマス/ゲリラ的プロジェクト、フィールドワーク
都市のパラサイト(ファヴェーラ、ハウスレスハウスなど)
戦略としてのガン細胞/ファヴェーラ/東京プロジェクト/ハウスレスハウス/都市のキャパシティ/場当たりリアリティ
第4章
普通でありながら普通ではなく社会に潜行していくこと:アートレスなアクティヴィストへ
・マイノリティとしての現代美術(コミュニティの新しい触媒)
空間、場、都市への触覚/わけのわからないものを排除する常識/文化施設のキャパシティ/観客に対する現代美術の姿勢/文化イヴェント主義への疑問/グローカルな視点をもつこと/地域おこしと場のコミュニケーション/ファンクショナルなアートレス/アートに社会的使命はあるか?
・川俣正・代表的プロジェクト解説
・あとがき
・増補版によせて

アートレス / マイノリティとしての現代美術

川俣 正著

  • A5判
    2520円(税込み)

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